影峰9コメント

1 名前 id:WHMPI6R0

2011-06-08(水) 23:35:12 [削除依頼]
時は平安中期。
藤原の摂関政治により都は栄華を極め栄えに栄えた。
栄えに栄えた理由は、都の代わりに地方を治める「武士」が台頭してきたのもその一つと言える。

武士の台頭。それは即ち、武器を扱う者が増え、武器の需要が増えていくことを示す。

その武器

"日本刀"

日本刀は平安時代から明治時代が始まるまで何本も作られた。
 名刀は数あれ。呪われた刀と呼ばれる一振りも数ある。

平安の後期に生まれ、そのうねるような波紋で人を狂わせてきた「影峰」も呪われた刀と呼ばれた内の一つだった。
  • 2 名前 id:WHMPI6R0

    2011-06-08(水) 23:40:34 [削除依頼]
    どうも、名前です。歴史ファンタジー?とやらです
    前の作品でいってた王道(笑)はプロットを組んでる途中です
    とりあえず冒頭だけ。

    ゆっくり更新になりそうです。
  • 3 名前 id:4ERxbZC.

    2011-06-10(金) 18:58:07 [削除依頼]
     暗い暗い蔵の中、ほこりにまみれたその箱は、影峰を封印する箱である。
    何十年もの間、外の空気を吸わなかった影峰は箱の中でいらだっているかと思えばそうでも無かった。

    (ああ、このままずっと封印されていれば楽なのだが……)

    しかし、影峰のような"刀"の意見はまかり通るはずもない。
     この蔵の持ち主である"人"は長年の間、開けていなかった蔵の掃除に取り掛かっている。
     現に、仲の良かった壺の梵象くんも骨董屋へと売りに出されていた。
     
    そろそろ、奥の奥にあるこの箱も引っ張り出されどこかに売り飛ばされるのだろうか。
     影峰は箱の中で身動き一つせず、そんな事を考えていた。

    (俺を手にすれば皆狂う。なぜだかは分からないが俺を手にした者は皆、手当たり次第"斬り始めるんだ")
  • 4 名前 id:4ERxbZC.

    2011-06-10(金) 19:10:16 [削除依頼]
    なんか、"呪われた刀"より"妖刀"の方が良かったような気がしてきた。
  • 5 名前 id:cgqP/dR1

    2011-06-14(火) 00:25:05 [削除依頼]
    平安の時代。
    影峰を作った名も無き刀匠は名を為すため、都へと赴いた。
    宮中の大臣の中には刀を欲し、眺めることを好む人がいる噂を聞いたからである。

    「ふむ、そちの素晴らしい刀とやらを見せてたもれ」
    宮中の上座に座る大臣はひげを触りながら刀匠に刀を見せろと要求してきた。
    刀匠ははっと頭を下げ懐の刀"影峰"を大臣に差し出した。
    周りには大臣の世話をする役人もいた。
     
    刀匠が固唾を呑んで見守る中、大臣はすっと鞘から影峰を引っ張り出す。
     輝く刀身、得も言えぬ反りの角度。しかし、何より魅力的なのはそのうねる波紋だった。
     「ほお」
     大臣は息を呑んだ。その他役人、そして刀匠も息を呑む。
    「素晴らしい……」
     大臣は息を漏らす。そして影峰の波紋に見とれ、いろんな角度から影峰を眺めていた。
    「そち、こんな名刀を一体どうやって?」

     大臣は刀匠に興味津々で訊ねる。
    刀匠は感激してしまいつい、立ち上がってしまった。
     あっ。と刀匠は慌てて正座する。
    大臣は、それを許し刀匠にこの刀の製造過程を訊く。
     刀匠は深々と頭を下げ製造過程を話し始めた。
     
     (この日はこれといって何もないまま終わった)
  • 6 名前 id:x8jHYty1

    2011-06-16(木) 19:24:53 [削除依頼]
    しかし、翌日。惨事は起きたのである。
     昼間、あの美しい刀をもう一度。と、影峰を手に取った大臣は突然。発狂した。
    周りの役人は、大臣の発狂をただ立ち尽くしたまま見ていた。
     目は赤く染まり、黒目はどこかへ消えている。
    体はぶるぶると震えながら、影峰を構えている。
    大臣は言葉とは呼べないであろう、叫びを発しながら、鞘から影峰を取り出した。
     
    まずは、近くの役人に斬りかかった。
    あまりに突然な事だったので、役人は驚いた顔のまま絶命した。
     役人はもう一人。
     大臣は両手で大きく影峰を振りかぶる。
     剣技とは到底呼べないその姿は、例えるなら薪割りであった。
     ぶんっ。
     役人は悲鳴を上げながら薪のようにぱっくりと真っ二つにされる。こちらは逃げようとしたが、足が動かなかったのだ。
    その悲鳴に呼ばれ、近くにいた他の大臣がやってきた。
     
    「だ、大納言殿、どうなされたのじゃ」
     やってきた、もう一人の大臣(獲物)は驚き、立ち尽くしている。
     影峰と大臣は獲物を認識するや否や、一瞬にして獲物との距離を詰め、獲物の腹部を一瞬にして貫通させた。

    「が……あ…………」
    ばたっ

    大臣は剣を獲物から抜く。
     まだ治まらないのか、大臣は影峰を振り回しながら、宮中を歩き回った。
  • 7 名前 id:x8jHYty1

    2011-06-16(木) 19:27:22 [削除依頼]
    獲物。獲物。
    目は赤く血走る。
     大臣はもう、我慢が出来なくなったらしい。
     いきなり影峰を逆手に振りかぶった。

    (おいおい、一体どうした)

    影峰自身はこの時、まだ自分が呪われている刀だとは思ってもいなかった。

    影峰はそのまま一直線に大臣の皮膚に突き刺さり、脂肪を突き抜け、臓器を突き抜け大臣の背面にでた。

    大臣は斬る者が無くなったと見ると"自らを斬る"という行為に出たのだ。
     大臣は自らに突き刺した剣を手に持ち、立ちながら絶命した。
     石像のように動かないそれは、数時間後、宮中の役人に見つけられた。

    (やれやれ、初っ端から気の狂ったやつに預けられるとはたまったもんじゃないな)

    影峰は大臣に突き刺さりながら思った。

    ------------------------------------------

    (あの時はそう思ってたが、どうも違うようだ)
  • 8 名前 id:1Je6/Pc1

    2011-06-17(金) 19:53:46 [削除依頼]
    狂っているのは自分自身だ。狂わせているのは自分自身だ。
    どこでもそうだ、戦場、町中、山の中、天守閣。
     俺を手にしたら最後、手にした奴らは人を斬り始め、最終的には自らを斬る事になる。

     でも俺には狂わせている原因がまったくわからないんだ。
    普通に、"刀"をやっているだけなのに、何故なのだろう。
     原因は分からないまま、俺の刀身は血に汚れていった、刃はこぼれていった。
    その最中に思った。
    (もういっそ、人に見つからなければいい。そしたら俺も人も誰も苦しまない)

    せっかく、せっかくその望むべき状況が続いていたというのに。
    たったの50年で、その望むべき状況は壊されつつあるのだ。
     
    (これから、俺はまた、人を斬る事になるのだろうか)
  • 9 名前 id:Fd6d.eJ1

    2011-06-18(土) 17:18:28 [削除依頼]
    一夜明け、蔵の外から人の気配がし始めた。
     影峰は、この時が来たかと覚悟を決めた。
    あれだけ賑やかだったこの蔵も、今はもう、自分と埃をかぶった書物くらいしかない。
     (どうやら外の方は賑やからしいな)
    影峰は耳をすます。
    「三河殿、その剣とやらはここにあるのでござるな?」
    「ああ、何やら気味の悪いお札で封じられている剣でな」
    「呪われた……刀でござるか」
    「お前なら、扱えるか?」
    「いや、どうにも。見てみないことには分からないでござる」

    ぎいっ。
    重い木の扉が開き蔵の中に光が差し込む。二人の人影。
    そのうちの一人、先ほど三河と呼ばれた者は蔵の奥にある箱を探し当て、箱を持ち上げた。
     影峰は持ち上げられたことを感じた。そして必死の抵抗を見せようと体を動かそうとしたが無理だった。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません