Α→Ω6コメント

1 影月玄冬 id:dARnZZl.

2011-06-05(日) 21:58:23 [削除依頼]

  はじまりのとき

     ↓

     ←
     →
     ←

     ↓

    そして

  おわりはかならず

   おとずれる
  • 2 影月玄冬 id:dARnZZl.

    2011-06-05(日) 22:09:26 [削除依頼]
    「英雄は、いつの時代も虐殺者さ」
    「まあ、戦争なんてそんなものですよ」
    「交える剣に、掲げる悪はないのだがね」
    「正義の敵は正義っていいますから」
    「愛した家族と祖国を守るのは正義かい」
    「正義以外のなにものでもないですね」
    「では、そのために人を殺すことは認められると」
    「それが必要とされる行為であるなら」
    「相手からしたら、ただの攻撃としかみられぬが」
    「そんなことは忘れなければやっていけませんよ」
    「誰かの大切な人を手にかけるのは辛いかね」
    「だから、そんなものは忘れてしまえばいいんです」
    「忘却は何よりも効く薬となるのかい?」
    「一番単純で効果的ですね」
    「同族殺しは、気狂いの元だからの」
  • 3 水無月玄冬 id:dARnZZl.

    2011-06-05(日) 23:00:06 [削除依頼]
    β→赤色の英雄

     灰色の山に在る世界に、白の国と、黒の国がありました。
     白の国は水が豊かで、陽の光が暖かな場所でした。
     黒の国は砂に覆われ、人はいつも凍えていました。
     白の国は山の頂にありました。
     黒の国は山の麓にありました。
     白の国の悪いものは全て麓に流れていきました。
     黒の国の悪いものは全て頂から来たものでした。
     白の国の人々は飢えというものを知りませんでした。
     黒の国の人々は満腹というものを知りませんでした。
     白の国の河は澄んでいて、絶えることを知りません。
     黒の国の河は淀んでいて、流れることはありません。
  • 4 影月玄冬 id:dARnZZl.

    2011-06-05(日) 23:17:51 [削除依頼]
    β-white land-

     さらさらと、緩やかに。
     きらきらと、穏やかに。
     風は吹き、太陽は照らします。
     公園に少年がひとり、ブランコに腰掛けていました。
     少年は白の国で生まれ、育ってきた子供でした。
     少年には妹が居ます。大切な大切な妹です。
     少年には優しい父と美しい母もありました。
     幸せな日々の追憶、暖かな記憶は流れ去ります。
     少年には妹がありました。
     優しい父と美しい母がありました。
     彼らは少年を遺して逝ってしまいました。
     少年は公園にひとりぼっち。
     頬を伝う涙はガラスの色です。
     少年は考えます。何故、愛しい者たちは喪われたのかと……
     
  • 5 水無月玄冬 id:Ho4lHyC/

    2011-06-07(火) 23:41:07 [削除依頼]
     愛しい家族を奪ったのは、戦争でした。
     毎夜、耳を澄ませると、遠くで低い爆音が響いているのが聞こえます。
     この世界に、国はふたつしかありません。
     ここ、白の国と、戦争の相手である黒の国です。
     父は戦に出て、箱に詰められて帰ってきました。
     母は落とされた爆弾の火に焼けて、真っ黒になりました。
     妹は自ら喉を掻き切ってしまいました。
     なにを恨めばいいでしょう。
     なにを憎めばいいでしょう。
     争い自体か、生まれた時代か、それとも敵の黒の国か。
     少年の心は黒い炎に灼かれます。
     やがて、その蒼い瞳に憎悪を宿し、少年は、虐殺者となるのでしょう……
  • 6 葉月玄冬 id:eKtpBAy/

    2011-08-02(火) 20:58:11 [削除依頼]
    β-black land-

     しょうしょうと、静やかに。
     こんこんと、絶え間なく。
     べたつく雨は止まず、毒混じりの泉は湧き続けます。
     戦場に少年がひとり、岩に腰掛けていました。
     少年は黒の国に生まれて、育ってきた子供でした。
     少年に家族は居ません。軍に、兵士として育てられました。
     少年の父と母の代わりは厳しい教官たちです。
     モノクロの日々の残像、冷たい記憶は未だ終わりません。
     少年はひとりでした。
     少年はひとりきりでした。
     戦場で、味方も敵も息絶えています。
     少年は荒野にひとりぼっち。
     少年の手は黒くくすんでいます。
     少年はただ、そこにいつづけました。
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