アイドル彼氏8コメント

1 たま id:C3x.r2S0

2011-06-05(日) 13:58:32 [削除依頼]
――光る汗、激しく揺れる栗色のやわらかい髪。
会場に響き渡るファンの声援。

彼は中学2年生にしてトップアイドル。
スターへの道を突っ走っているようです。


それに比べ、私は……。
手入れのなっていない髪の毛に血色の悪い顔色。
とどめには極度の人見知り。
キラキラ輝く彼は、本当に羨ましい。


「おいそこの譲ちゃん」


――でも彼は、


「なんで人の活躍を見て溜息ついてんだよ、このやろう」

みんなが思っているようなクールな人じゃない。


「こっち来やがれ」


とにかく彼は――


「抱きしめてやる」

私にゾッコンなのですね。
  • 2 たま id:C3x.r2S0

    2011-06-05(日) 14:00:37 [削除依頼]
    みなさま
    おはこんばんちは。
    たまでございます!

    小説投稿は久しぶりで…
    いやパソコン触るのも久しぶりで、
    タイピングがかなり遅くなっています。

    なので更新がとってもとっても亀です。

    そんな小説でも読んでいただけると嬉しいでごわす。
  • 3 たま id:C3x.r2S0

    2011-06-05(日) 14:19:05 [削除依頼]
    「抱きしめてやる」


    「……Why?」
    首を縦には振らない私。
    どんなにきつい返事を返しても、彼はへこたれないけれど。

    「あ゛ぁ!?」彼は大きく目を見開く。

    「俺様にこんなにアタックされて、よくそんなこと言えんな!」大げさに頭を抱える仕草をする彼。


    「ゆうちゃんうるさ……。期末近いんだから静かにしてくれません?」私は眼鏡を押し上げながら言う。

    「にゃにおう!?」
    その後、それはそれは猫のごとく私に飛びかかってきました。


    彼、時宮遊木は親同士がが同級生で、家が2つ隣のご近所さん。
    だから小さいころからずっと一緒。ついでにクラスまで一緒。
    今まで一緒に登校してたのに、最近の遊木は仕事が忙しくて学校にも来てないけど。


    ――時宮遊木。アイドルグループ『SHADOW』のメンバー。
    クールで俺様なキャラが今女子に大人気だそうで。

    でも遊木はそんな人じゃない。
    SHADOWの追っかけも、クラスの人も知らない。
    遊木の無邪気な顔。
    私だけがしってる遊木の素顔。


    それが今、目の前にあるんですが……。
  • 4 たま id:C3x.r2S0

    2011-06-05(日) 14:56:24 [削除依頼]
    「なにすんのよ!!」
    私は覆いかぶさるようにしている遊木を押しのけた。

    「いってぇよ詩奈!!蹴るこたないだろ!」遊木は頭をわしゃわしゃかく。

    「いきなりなんなのよ。全く」
    「いいじゃねえかいまさら。一緒にお風呂入った仲なんだし」遊木はにやりと笑う。

    「良くない!ってかいつの話よ!彼氏でもない人となんでキスなんか……」

    一瞬。遊木が真顔になった。
    「じゃあ付き合っちゃえば?」

    「……え?」
    「……うん」
    視線が絡み合う。だけど長くは続かない。

    「あっ!」
    いきなり遊木が立ち上がる。
    「何!どうしたの」
    「俺今日生放送あるんだった!!」

    遊木はSHADOWのコンサートDVDを消し、辺りを見回す。

    「けーたいけーたい。あれえ。どこいっちまった」
    いやいや、足元にありますけど。
    「ほい。ここにあんじゃん」
    私がひろって遊木に手渡そうとすると、遊木に手を掴まれひっぱられた。

    「さんきゅな」
    ほっぺたに遊木の唇が当たる。

    「なっ!」顔が真っ赤になるのを感じる。

    「じゃあ行ってきます!!」
    遊木は私の部屋を飛び出した。

    「はあ。いたらいたでうるさいけど、いなくなったらちょっと寂しいかな……」
    私は遊木が散らかしてった部屋をかたづける。

    虚無感を感じていた時、静かな私の部屋のドアが勢いよくあいた。

    「6時から、5ちゃんでまた会いましょう!!ではあでゅー!!」
    またドアが閉まる。


    「……やっぱうるさいかなあ」
    私は絶対今ドアのすぐそばで私の声を盗み聞きしている遊木に聞こえるように呟いた。
  • 5 たま id:5l/cSN/.

    2011-06-06(月) 11:54:25 [削除依頼]
    「うし。あと1分」
    私は壁に掛けてある時計を見た。

    ――『6時から、5ちゃんでまた会いましょう!!』

    何気に楽しみなんだよなあ。遊木の活躍を見るの。
    それに、メンバーの駿君が見れる!
    遊木に駿君のサイン頼んでもなぜか断られちゃったし。


    「みなさんこんばんは。司会の田山美帆です!」
    テレビから今大人気歌手の、甘い声が聞こえた。

    「あ。始まった」
    私は4組の歌手の中で、SHADOWの駿君と遊木を見つけた。

    駿くんは高校2年生で、背も高くて黒い服がよく似合っている。
    遊木もそれに劣らず、今にも駿君の背を抜かしそうだ。
    前までは私の方が大きかったのに……。

    「今回のゲストは、美帆もだあいすきな、SHADOWのみなさんです」司会の田山美帆は首をくねっとさせる。

    ……なんかイラッとするなあ。この人。

    「あっ!間違えちゃった!SHADOWのみなさん、音城真夕さん――」

    私は、田山美帆のあまりのぶりっこさに耐えられそうになかったので、飲み物を台所まで取りに行った。

    「――それでは、SHADOWのみなさんお願いします」
    飲み物を取りに戻ったちょうどにSHADOWの出番が来た。
  • 6 たま id:5l/cSN/.

    2011-06-06(月) 12:19:18 [削除依頼]



    私は見入っていた。時間がゆっくりとながれていく。
    遊木が踊っていて、世界はカラフルになる。
    遊木を見てどれだけの人が、幸せになるんだろうか。


    ――「ただいま!!」
    1階の玄関のドアが開く。
    ああ、そういえば合鍵渡してたんだ。

    「見てた?俺様の活躍」
    遊木はリビングのソファに勝手に座った。
    「みてたけどさあ、君ここに住んでないじゃんかよ」
    「うん。まあ、そうだね」
    「“ただいま”はおかしくね?」
    「うーん。まあ将来的にはそうなるんだしいんじゃね?」遊木は悪魔のごとくほほ笑む。

    「え。意味分からん」
    「……この鈍感女が」

    「えーなんでそうなる」
    「まあいいや。ほいお土産」
    そういって遊木は紙袋を私に向かって投げつけた。

    「わー!ありがとう!」私は笑いながら言う。
    「……う、ん」遊木は下を向く。

    「え、どしたの?」
    「なんでもねえよ!!」
    遊木は顔を真っ赤にして、私に背を向ける。

    「んでさ、詩奈の父上はまだ帰らんのか」
    「……んーまあね。あと2週間ぐらいは戻ってこないと思う」

    「そっか。……寂しい?」
    遊木はこちらに身体を向き直す。
    「……ちょっとね。でも慣れたよ。週に1回は駿君の活躍見れるし!」
    「俺じゃねえんかい」遊木が私の頭を叩く。

    「寂しくなったら、俺んとここいよ?俺のマミーが泣くほどうまい飯作ってくれるから」
    遊木は笑う。

    「うん。ありがとう」
    「ん。じゃあな、俺明日は学校行くから、お迎えよろぴこ」
    「なんでじゃい!」
    「んじゃねい」
    遊木は手をひらひらさせて、うちから出て行った。
  • 7 たま id:5l/cSN/.

    2011-06-06(月) 12:35:03 [削除依頼]
    遊木「じゃあ俺たちのキャラ紹介いっちゃう?」
    SHADOW「あげぽよー」

    詩奈「……意味わかんない。まあとにかく、キャラ紹介です」


     音城 詩奈 おとしろ しいな
    詩奈「しな、じゃないよ!しいなだよ!!」
    中学2年生。人見知りでインドア派。
    幼少期に母親が失踪。
    父親は仕事が忙しく、なかなか会えない。
    遊木と幼馴染。

     時宮 遊木 ときみや ゆうき
    遊木「俺様の活躍みとけよ」
    中学2年生。SHADOWのメンバー。
    完全なる俺様キャラ。
    詩奈と家が近く、親同士が同級生。


     白谷 駿 しろたに しゅん
    高校2年生。SHADOWのメンバー。

     真田 萌々 さなだ もも
    遊木のおっかけファン。
    かなり美人。

     田山 美帆 たやま みほ
    アイドル歌手。SHADOWが好きで、中でも遊木の大ファン。


    遊木「こんな“アイドル彼氏”を読んでくれているお優しい方は」
    詩奈「どしどしコメントください!」

    これからもよろしくおねがいします!!
  • 8 たま id:1YiL7CP1

    2011-06-08(水) 21:32:27 [削除依頼]
    「ピンポーン」と時宮という表札の下にあるインターホンから聞こえる。
    遊木を迎えに来た私。朝苦手なのに……。
    あくびをして遊木を待っていると、インターホンから遊木ママの声が聞こえた。

    「はーい。詩奈ちゃん?ちょっと待ってねー」
    朝から明るい遊木ママ。私のお母さんと同級生だったらしいけど……。

    今、お母さんはどこでなにしてるんだろう。
    お父さんとお母さんで何かあったのかな。
    もしかして私が嫌だったのかな
    お母さんの事を考えると、体の真ん中に穴があいたように苦しくなる。息もできなくなる。
    悲しい、っていう感情とはまた別で。

    「詩奈?」

    声に反応して、私は顔をあげる。
    そこには、寝癖でぐちゃぐちゃな髪をした遊木がいた。

    「どうした。詩奈。顔色わりぃぞ?」
    遊木は私のおでこを触る。
    「具合わるいんか?」

    「……大丈夫」私は力なく笑う。

    なんか、学校行きたくないな……。
    クラスに仲良い友達いないし。

    「ごめんなー。そーいや詩奈朝苦手だったな」遊木は笑いながら言う。

    「すっかり忘れてたわ。これからは俺が迎えに行かないとな」
    遊木はそういうと、私の背中をぽん、と叩いた。


    「学校、行こうぜ?」
    「……うん!」

    遊木は私を励まそうと必死なんだ。そんな不器用な遊木を見ると、断われないな。
    何にも言ってないけど、遊木は全部わかってるんだと思う。

    私の事、全部。
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