悲しい空1コメント

1 サラ id:Ne3mw2D.

2011-06-05(日) 13:51:04 [削除依頼]
「悲しい空」

 第1章 見慣れない家族

 朝が来た。鳥のすずり鳴きが聴こえる。眩しい日差しが
窓からかすかに差し込んでいた。ベットから降りた僕は一
階に向かう。見慣れない人の顔。見慣れないリビング。そ
して
「おはよう。海君。」
聞きなれない声。僕はぷいとしかめっ面で横を見た。正直
うんざりだった。家族でもない人に家族のように接される
のは。
「今日は海君の好きなハンバーグよ。」
美奈叔母さんは少しおどおどしている。僕が不機嫌だから
だろう。
「いらない。それに僕はハンバーグじゃなくてスパゲッティ
が好きなの。」
 ・・・嘘だ。ただ本当に機嫌が悪かった。腹がたってた。
お腹が空いてるのは我慢するしかなかった。美奈叔母はた
め息をかすかにした。
「じゃぁ、学校・・・」
「知ってる!」
僕は最後まで聞かず腹いせに大声をだして叔母を動揺して
やった。大きな足音をだして自分の部室へ戻り、学校へと
出発する準備をすると無言で家を出た。するとふと後ろを
振り返り、泣く叔母を伯父が慰める姿が目に入った。でも
なんとも思わなかった。逆に「ざーまみろ」という思いの
方が断然に強かった。ランドセルを背負い、左手にかばん
を持って学校へと向かった。でも全然楽しみじゃなかった。
前までは楽しみでいたのに!
真っすぐに言って左へ曲がり、また真っすぐ行くと、
「お、海じゃん。おはよう。」
と修平があいさつした。僕は返さなかった。
「・・・ほんっと海って変ったよな。前まで元気で明るくて
クラスの人気者だったのに・・・。」
「・・・」
僕は何も言わなかった。というか言う気力がなかった。
「やっぱ・・・お母さんのことなのか?」
その瞬間、僕は手を握り締めた。
「・・・うるさい・・・」
「ん?」
「うるさいっ!」
僕は叫んで黙らせた。他人ごときに僕の気持が分かるわけ
がない。何がクラスの人気者だ。なにが友達だ親友だ!
「・・・ご、ごめん・・・。」
修平は急いで謝り、僕より先に学校を目指した。
その時、僕の中で冷たい風が吹いた。
             
                    [続く]

                     
                     
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