『初めて』 4コメント

1 音羽 id:t9dDdPx0

2011-06-03(金) 18:11:51 [削除依頼]
『初めてのトモダチ。』1

ずっとヒトリで生きてきた。
  今までのジンセイ 12年間。
ずーっと。
  だからトモダチなんて知らない。
                 分からない。
   いなくたって生きていけるもの。

コソコソ・・・「ねぇ、あれ誰?」
          「あの子?あぁ、咲籐さん?」
 「下の名前は?」   
       「“とわ”でしょ。永遠って書くの。」
「ふふ・・・。いっつもヒトリだよねー。」
     「永遠にヒトリなんだよー。」
「あっヤバっ。こっち見た・・・。」
   「うそーっ。はやく逃げよー。」

たまたますれ違った同級生の会話。

慣れている。こんなこと。
みんな言うもの。

わたしはいっつもヒトリだって。

わたしは別にヒトリが好きってわけでもない。
だけど嫌いでもない。

小さいころから、ヒトリだったから。

原因なんて簡単。

わたしの性格がみんなに合わない。
女子も男子もね。

女子みたいにキャァキャァ言うのはうるさいし嫌い。
男子みたいにケンカとかいたずらするのも興味ない。

授業中、誰かがふざけていてもおもしろくないから
笑わない。

みんなと合わないからトモダチがいない。
だからと言ってみんなに合わせようともしない。

だからいいの。トモダチなんて・・・。
  • 2 音羽 id:t9dDdPx0

    2011-06-03(金) 18:25:45 [削除依頼]
    『初めてのトモダチ。』2

    転入生が来た。
    天然パーマで、髪がクルっとなっている。

    フランス人形。
    これがわたしの第一印象。

    周りの人はこう言う。

    「キャアー♪可愛いー!!」
        「なぁ、どこの学校だった?」

    どうして他人にすぐ興味を持つのだろう。
    そう思いながら、わたしは窓の外を見つめていた。

    転入生が来て3日。
    はやくも転入生はクラスに馴染んでいる。
    だけどわたしは興味ない。

    5時間目の体育。
    今日は5時間授業の日だからこの体育で学校は
    終わりだ。

    教室は女子の更衣室代わり。
    ここで体操服に着替えて帽子を持ち、教室を出た。
    ドアを閉めようとしたその時。

    「あのぉ・・・。体育館までの道がわかんなくて・・・。」

    話しかけてきた。転入生が。
    同級生が話しかけてきたのは何日ぶりだろう。

    「ごめん・・・。あたし、体育館に行ったことがなくて」
    「・・・ついて来て。」

    黙ってついてくればいい。それだけで。
  • 3 音羽 id:JRhywa.0

    2011-06-04(土) 18:52:18 [削除依頼]
    『初めてのトモダチ。』3

    廊下。

    まだ休み時間だから、たくさんの生徒が廊下で話したり、
    騒いだり、遊んでたりする。

    そんな中をわたしと転入生は歩いた。

    「咲籐さん・・・だよね?」

    転入生が聞いてきた。

    「そうだけど。」

    わたしは普通に返事をした。

    一瞬、シーンとした空気がただよった。
    だけどわたしは気にしない。

    また転入生が話しかけてきた。

    「咲籐さん!明日、一緒に遊ばない?」

    この人、わたしのことを誰だと思っているのだろう。
    わたしはみんなと遊ぶような人じゃない。
    クラスメートと話したりするのも3日に1回あるかないかだし、
    笑うことだってない。
    他人とは合わない性格・・・そんなの、3日間、このクラスに入れば
    分かるだろう。

    わたしは言った。

    「本が読みたいから無理。」
    「・・・そっか・・・」

    転入生は暗く返事した。

    それからわたしたちは体育館まで黙って行った。
  • 4 音羽 id:GazX65G/

    2011-06-06(月) 13:56:05 [削除依頼]
    『初めてのトモダチ。』4

    体育館に着いた。
    そんなに距離はないはずなのに、なぜかとても遠くまで歩いた
    感じがした。
    体育館ではクラスメートが騒いでいる。

    学級委員長・佐藤亜紀が転入生に近づいた。

    「探したよ?どこにいたの?」

    それに続いて、クラスメートがどんどん転入生に話しかけてきた。

      「あーっ、見つけた♪」
                    「もうすぐで授業だよー。」
    わたしは興味ないから体育館シューズに履き替えて
    自分の場所に座った。
    あいかわらず、転入生の周りはにぎやかだ。

    キーンコーンカーンコーン

    チャイムが鳴った。
    みんなは急いで自分の場所に座る。

    偶然 背の高さが近く、隣に座った転入生が話しかけてきた。笑顔で。

    「ありがとう。咲籐さん。体育館の場所教えてくれて。」
    「・・・え?」

    思わず返事をしてしまった。

    笑顔でありがとう

                   何年ぶりだろう

    こんなこと言われたのは
          
                       ・・・ありがとうなんて・・・

    しかも、わたしの顔をまっすぐ見て言った。

    今まで、わたしの顔を見て、「ありがとう」なんて言った人、
    いなかったのに。

    その瞬間から、転入生とわたしに何気ない関係が築かれるとは
    誰も予想していなかっただろう。
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