時計の中の小さな囚人149コメント

1 春妃 id:pfsFSqe.

2011-05-29(日) 21:28:19 [削除依頼]
こんにちは!
小説第二弾でございます!!
今書いてる小説と並行して進めていきますので、
よろしくお願いします☆☆
  • 130 春妃 id:GDUEFCA.

    2011-12-28(水) 20:31:06 [削除依頼]
    「そだ!!そんな事より。
     私、明日からしばらく家空けるから。よろしくね。」

    「…?何でだ?」
    「そのうち、教えてあげるから。今日は少し、忙しいし。」
  • 131 春妃 id:GDUEFCA.

    2011-12-28(水) 20:42:42 [削除依頼]
    その日、千秋は“本当”に忙しくしていた。
    家にあるほとんどの服と、いろんな書類みたいなヤツをまとめて、
    デカい鞄に詰め込んで。

    『閉じまりもしっかりそとかないとね』、といって
    窓の鍵とか細かくチェックして、ガスの元栓を閉めていた。

    まるで、あの家から家出をする時を思い出させた。
    荷物の量、この忙しさ、この慌ただしさ。
    あの家での、あの光景、そのまんまと言えるほどだった。

    でも、千秋の表情は…。。
    あの日のように嬉しそうな顔じゃなくて、
    どこか無理して笑っている、背景に不安と寂しさが漂っている。

    『じゃあ行ってくるけど、少ししたら帰ってくるからね。』

    千秋がもうこの家に帰って来ないということは、
    オレにでも、容易に想像がついた。。
  • 132 春妃 id:7riiPV90

    2011-12-31(土) 08:41:37 [削除依頼]
    千秋がどっか行ってから一カ月以上は経ったと思う。
    何せ時計はオレの真上だから見えないし、
    カレンダーをめくる人間も居ないし、
    テレビもついてないし。。

    「んー…ヒマ。。」

    ひょこって帰ってくる…なんてコトが想像できる期間は
    もうとっくに過ぎてるしな。。

    「リリリリリリ…」
    「またか。誰なんだよ…。」

    ここ最近、毎日誰かから電話がかかってくるんだよな。
    取りに行けないし、正直にいえば五月蠅い。

    「ガンガンガンガン…」
    「ん!?びっくりした。千秋、じゃないよな…。。」
  • 133 春妃 id:7riiPV90

    2011-12-31(土) 08:47:52 [削除依頼]
    戸を叩いてるのは誰だ?
    むっちゃ叩いてる。しつこい。
    まだ叩いてる。誰も出ねぇよ。

    「…静かになった。諦めたのか?」

    「ドンドンドンドンドンッ!!千秋ちゃん!おらんの!?」
    「…え、この声、誰だっけ。ま、ま、。ん?」

    「千秋ちゃーん!真乃華やでぇ!開けてって。」
    「あぁ真乃華か。そういやそんなだった様な。。
     って、あれ?確か千秋と真乃華はケンカしてたんじゃなかったっけ…」

    何でいきなり来たんだ?…それよかどうやって扉開けりゃいいんだよ!
  • 134 春妃 id:.9cgxcu/

    2012-01-01(日) 12:52:07 [削除依頼]
    明けましておめでとう☆彡
    何卒、今年もよろしくお願いします<m(__)m>ペコッ
    更新☆彡

    「おらんの?じゃあ勝手に入るから!!」

    はぁ!?どうやって。
    カギは全部閉められてるし…。。

    「行くで~。…っせいっっ!!!!」
    「…………嘘。」

    扉が粉砕されて直る見込みがないコトは
    いうまでもないな。。あーあ。。
  • 135 琴 id:is0iY.01

    2012-01-10(火) 17:18:04 [削除依頼]
    「?…千秋ちゃん、ホンマにおらへんのー?」

    いたらとっくに出てるだろって。。
    あの扉どうすんだよ。

    「…ん?机の上の茶封筒、何か書いてる。」

    あの封筒、オレも気になってたんだよな。
    こっからじゃ、何て書いてあるかまでは見えないけど。
     
    「え…大島国立大学病院…?何これ?」

    病院だって?千秋は何も言ってなかった。。

    「見ていいかな。病院の封筒なんて…」

    そんなこと言って普通に見てるじゃんか。
    …あと、いつになればオレの存在に気付くんだ?

    「眼科の手紙…。千秋ちゃんて、目悪かったっけ?」
    「…最近、見えにくいって言ってたような。。」
    「あ、ハル君。居ったんやったら声かけてや。ビックリするやん。」

    「そんな事よりその封筒…何て書いてるんだ?」
    「え、ああ…。何か難しいコトいっぱい書いてるんやけど……え?」
  • 136 琴 id:Az1V.oF.

    2012-01-12(木) 20:34:14 [削除依頼]
    「ん?どうしたんだ?」
    「千秋ちゃん…嘘やん。まさか、知らんかった。。」
    「だから…何て書いてるんだよ。」
    「………」
    「おい?お~い?」

    真乃華には聞こえていないか。。
    そんな放心状態になるような内容って…。
    千秋は どこがどう どのくらい 悪いんだ?

    「病院、行かな。この病院なら知ってる。今すぐ行こっ。」
  • 137 ミツ葉 id:aXui5291

    2012-01-24(火) 19:47:50 [削除依頼]
    最近更新ないね・・・

    頑張って!
  • 138 春妃 id:mpPe6d.0

    2012-01-25(水) 18:35:27 [削除依頼]
    すいません((汗
    更新途絶えてしまいました(~_~;)
    ミツ葉sありがとうございます!!
    頑張りますね(#^.^#)
  • 139 春妃 id:mpPe6d.0

    2012-01-25(水) 18:41:29 [削除依頼]
    「野木原千秋さんは…203号室です。
     そちらの階段を上がって頂いて…。」
    「ありがとうございます。」

    病院に着くまで、真乃華は一言もしゃべらなかった。
    ずっと走っていて、息も上がっているのに止まらない。
    鞄に詰められてるオレはさっきから、ケータイにぶつかりっ放しだ。

    「203、203…。この部屋や。」
    真乃華が立ち止まった部屋は、個室のようだった。
  • 140 春妃 id:VsJ1CX7.

    2012-01-30(月) 21:54:06 [削除依頼]
    真乃華は声をかけずに病室へ入った。

    「真乃華?なんで…ってか学校は?」
    「いやいや。まずそんな事置いとくべきでしょ。
     どいうこと?これは。」
    「え~と、その、こんな大ごとになるはずじゃ無かったんだけどさ…。
     あんね、個室なんてほんとにいらない様な病状なんだけど。」

    少し詰まって、また話しだした。

    「目。悪いみたい。お父さん、知ってたんだって。
     お母さんの遺伝でね、大きくなるにつれて、目も消費されていく。
     ホントに、悪いのは目だけなんだよ。両方だけど…。」
    「…親やのに、知ってて、家出した娘ほっとくって…。」
    「私も初めそう思ったよ。だけどさ、だからこそ
     色んなもの見させてあげたかったんじゃなかったのかなって、私に。」
  • 141 春妃 id:SkJ4NKy0

    2012-02-14(火) 16:42:07 [削除依頼]
    「いろんな…もの。」
    「そうよ。電車から見る風景とか、ぼろいアパートとか、
     時には、ゴキ●リとかだって。屋敷の方じゃ、関わりなんて0%ないし。」

    「…あの、さ。」
    「何?何でも言って。」

    「ありがとう……ウチ、やりたい事があって蒼関光舁学園を志望してんけど
     結局、自分が弱くて、逃げたんよ。そんな家と学校から。
     でも、夢諦めたないし、蒼関への憧れもまだあんねん…だから。」

    「だから…?」

    「もう一回、蒼関いく。絶対。」
    「ほんと?真乃華、大丈夫なの…?」
    「大丈夫って、千秋ちゃんが言うてくれたんやん。
     もう一回親にも会って、よく話してから、絶対に蒼関いくから。」

    「嬉しいよ!真乃華と一緒に行けるなんて!」
    「千秋ちゃん、ここ、病院。ちょっとやかましいんちゃう?」
    「あ、そっか。そうね。ごめんごめん。」
    「それにもう一つ。千秋ちゃんは、ウチと一緒に蒼関には行かへん。」

    「え…?どうして。」
    「千秋ちゃん。ウチが頑張って実家帰るのに、そっちは1人暮らし続行
     するってのは、ないやろ?千秋ちゃんも家帰ろう。」
  • 142 ミツ葉 id:igXge6F.

    2012-02-14(火) 18:53:04 [削除依頼]
    わーい更新された〜^^

    今日はバレンタインデーだね!
    日本は趣旨間違ってるけど・・

    まぁ、もちろん男子はスルーしましたw

    更新頑張ってね!b
  • 143 春妃 id:fvU5jl30

    2012-02-19(日) 14:44:09 [削除依頼]
    >142 ありがとう!!    これを禿げみに頑張ります☆彡
  • 144 春妃 id:fvU5jl30

    2012-02-19(日) 14:57:43 [削除依頼]
    「帰る…。家に?」
    「そう。千秋ちゃんの言ってる、最低の父親がおる家に。」

    「なんで。私、真乃華に会ってから、いろいろ考えたんだよ。
     それで、お父さんのコトはもう恨まないって決めた。
     でも私、真乃華とこんな仲良くなれたのに、帰るとか考えられない。」

    「でもウチは、帰るで。蒼関行きたいし、
     何よりウチ、何だかんだ言って、親のコト心配やねん。千秋ちゃんは?」

    「…心配?」

    「そうや。
     千秋ちゃんのコト心配してる父親を、千秋ちゃんは心配せなアカンねんで。」
    「…オレも前の家が良い。」

    「ハルも来てくれてたのね。…そうだよね。前の家が良いよね。
     お父さん、待ってるかもね。じゃなくて、待ってるよね。」
  • 145 春妃 id:CrrmXuf/

    2012-02-25(土) 21:29:49 [削除依頼]
    千秋ちゃんは、それから口を開かへんかった。
    けど、ちょっと心が読めてるとしたら、
    ウチの予想が正しいとしたら、
    千秋ちゃんは、お家帰るやろうなぁ。

    ちょっと寂しかったりするかな。
    でも、ま。ウチも帰るんやから、良い機会やろう。
  • 146 春妃 id:Rzeuuw/.

    2012-03-01(木) 15:47:46 [削除依頼]
    「大丈夫?手伝わんで…。」
    「ん。良い。」

    あれからしばらくたって、結局帰る事にした。
    真乃華が必死に説得してきて、折れた。

    「じゃあ、ウチもいろいろ支度せなアカンから帰るわ。」
    「うんありがとう、色々助けてもらって。」
    「せやね。ウチもありがとう。お互い家帰ったら、親と仲直りせないと。」
    「わかってるよ。あと、また電話するから。また会おうね。」
    「ん。当たり前。じゃあね。ウチもう急ぐわ。さよなら。」

    さよなら、って真乃華が言ったのが信じられなかった。
    バイバイっていつもなら…。
    ああそうか。今日はいつもと違うんだ。
    引っ越しの日、出発の日、ただいまの日で、サヨナラの日。
    それが今日。

    「うん。さよなら。」
  • 147 春妃 id:Rzeuuw/.

    2012-03-01(木) 15:56:10 [削除依頼]
    真乃華はうなずいて、歩いて行った。
    その大きな荷物を背負う姿、初めて会った日そのまま。

    あの頃とは全然違って見える景色。
    全然違う空。
    全然変わった気持ちと体。

    ぶぁっ…と押し寄せた涙。
    帰ろう、と無意識につぶやいた声に、自分ではっとする。
    声、か。お父さんの声を聞くのはどれだけぶりか。
    もう何時間後かには、お父さんが目の前に居ることだろう。

    少し前まで感じていた1人暮らしのタイムリミットは、
    今ではもう、ゴールまでのカウントダウンそのものだった。
  • 148 春妃 id:t6V29Py/

    2012-03-13(火) 17:56:58 [削除依頼]
    「な~、行かねぇの?」
    「そうだね。電車無くなっちゃうし、もう出発しようか。」

    部屋に積まれたダンボール箱は、後で引っ越し業者が届けてくれるらしい。

    「よし、急ごう。じゃあ、最後のあいさつっと。」
    心の中で、約一年間過ごしたこの部屋に、お別れを言った。

    ありがとうね。一年前いきなり押しかけてから今まで。
    壁、何度も蹴っちゃったんだよね。
    あとドアも。乱暴に開け閉めして、ごめんなさい。
    荷物と思い出は全部持っていくから。
    さようなら。

    「鍵も、もう使わないね。」

    鍵を大家さんに返して、駅へ急いだ。
    電車には十分間に合ったのだけど、
    早く部屋から出なきゃ、ずっとウジウジ留まってしまいそうで。

    「この道もさぁ、初めて来たときはすごく迷ったんだったよね。」
    「ふーん。そぅ。」
    「あ、そか。ハルはこの道通るの初めて?」
    「ん。」

    ハルがどうして、普通に外に居られるのかはいまだに疑問で。
    はたまたどうして、今まで時計から出られなかったのかも疑問のままで。
    聞いても応えず話を濁してしまうのは分かってるんだけど。

    「ねぇアンタさ、何で今なら外に出られる訳?説明まだじゃんね?」
    「いいじゃんか別に。オレも知らないったら知らねぇ。」

    やっぱりね。でもまぁいいか。
    なんだかさ、この疑問を持ってる限りはずっと
    ハルは傍に居てくれる気がするの。
    だからまだ知らなくても良いのかもしれない。
  • 149 春妃 id:I15W9jr1

    2012-03-17(土) 21:43:20 [削除依頼]
    「お?真乃華からメール来たし。別れてからまだ経ってないのにね。」

    内容はこんなもの。
    『千秋!!今、お家着いたんよ。お母さん、むっちゃ泣いとってな。
     さっき仲直りしたばっか。
     せや、んでなウチもう一回蒼関いける事になってん。ホンマ嬉しい。
     千秋ちゃんも頑張ってな。応援しとるから!!』

    「良かったじゃん。私も頑張らなきゃ。」

    乗り込んだ電車に揺られながら、
    何となく窓の景色へ目を移す。

    見えたのは、今まで住んでいたアパートの頭と、
    ずっと忘れていた実家の屋根。
    その二つがちょうど見えたのは、ほんの一瞬だった。

    痛いほど目に入って来たその建物たちが、
    今までにないほど愛おしく、懐かしく感じた。
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