天国の愛しい君へ55コメント

1 シエル id:b1PggMS/

2011-05-29(日) 09:43:48 [削除依頼]
天国でも元気にしてますか?

私は今でもあなたを思うと、つらいです。

俺が死んでも泣くなよって最後に言ったけど、

やっぱり無理だよ。 一つだけ思うことがあるんだ。

君が生きていたら、私達悲しい思いしなくて済んだのかな
  • 36 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:09:48 [削除依頼]
    「ごめんなさい・・。私、帰る」

    泣いてる姿を見られたくなくて、

    あの空間にいることが嫌になって、

    直人にお前なんか必要ないって言われたくなくて、

    私は思い切り走った。

    せっかく買ったフルーツも台無し。

    「最悪だ・・・。」

    直人はもうあたしのことなんてどうでもいいんだ・・。

    あの人なら楽だろうなって言ってたし・・・。

    馬鹿みたい。 何やってんだろう、私。
  • 37 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:14:12 [削除依頼]
    いつのまにやら、公園に来てた。

    プルルルルルル・・。

    「何だろう・・」

    メールが来てた。それは・・・。直人だった。

    明へ

    なんで帰ったんだよ。

    お前、なんかあったのかよ。

    なんかあったならいつでも来てください。

    話し聞くから。

    直人。

    「何よ・・・。」

    悲しい気持ちから、いらだちが込み上げてきた。
  • 38 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:17:10 [削除依頼]
    もしかして、直人私が聞いてたのわかんなかったの?

    ずっとあそこに立ってたんだよ?

    わかんなかったの?

    私は直人にメールをした。

    「直人へ。

     なんだか、直人と話したくなってきた。
     今から行きます。

     明より。」

    まだ3時。近いから大丈夫。

    直人からの返信を待たずに、また病院へ向かった。
  • 39 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:20:27 [削除依頼]
    「これで、はっきりさせないと・・!」

    コンコン・・・。

    「直人?」

    「明?」

    「来たよ。」

    「うん。座りなよ。で? 話って何?」

    「さっきの話し聞いてたんだけど・・・。
     私達って付き合ってるんじゃないのかな?」

    「・・・・・。聞いてたんだ?」

    「・・・。」

    「もう、お前飽きたんだよ。」

    「え?」

    「だから、飽きたって言ってんの」

    「な、んで?」
  • 40 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:24:59 [削除依頼]
    「だって、お前暑苦しいし・・・」

    「・・・。」

    「それに、いろいろめんどいし」

    「・・。」

    「そんでもって・・」

    「もういい! 直人ってそういう人だったんだね。
     そうだよね、だって病気のことだって教えてくれない人
     だもんね。」

    「ああ、そうだよ。俺はそういう人だから」

    「・・・。」

    「早く帰れよ」

    「・・・。分かった。じゃあ、最後に言わせて。
     今までありがとう。さようなら・・・。」

    「・・・・」

    病室から出た私は、ドアに背中をつけ泣いた。
  • 41 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:27:24 [削除依頼]
    「グス・・。直人・・・。やだよ・・・」

    直人の優しい笑顔も、

    直人の寝顔も、

    直人の泣き顔も・・・。

    もう、何もかも見れないんだね。

    短い時間だったけど、ありがとう・・。
  • 42 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:32:20 [削除依頼]
    直人〜side〜

    2時間前・・。

    「・・・って言うことをお前に頼みたいんだ。」

    「私に?」

    「どうせ、いいだろ?お前は俺の妹なんだから」

    「いいけど、元彼女役できるかな?」

    「大丈夫だって。」

    「いいの?こんなことして・・。彼女さん悲しまないかな
     ?」

    「悲しむだろうな。 でも、こうするしかねぇだろ。
     俺が後1週間の命だってこと知ったら、あいつ・・・。
     もっと泣くだろ・・。だから、そんな悲しい思いさせる
     ぐらいならと思って・・・」

    「お兄ちゃんは優しいからね・・・」
  • 43 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:36:17 [削除依頼]
    「だけど、上手くいくかな・・」

    「・・・。あっ!」

    「来たか?」

    「うん・・・。えっと、何だっけ・・。」

    「(早く)」

    「本当に大丈夫なの?」

    それから、明に聞こえる音量で話した。

    そしたら・・・。俺の好きなフルーツが転がってきて。

    「ごめんなさい。私、帰る」

          ・・・・。

    「あ〜あ。やっちゃったね、お兄ちゃん」

    「・・・。」
  • 44 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 16:40:18 [削除依頼]
    「良かったの?」

    「良かったんだよ、これで」

    「・・・。」

    でも、まだ終わってはいない。

    ここからだ。

    俺は明がまた来るようにメールを仕掛けた。

    「お前、もう帰れ」

    「はーい。」

    これではっきりさせないと。

    心が苦しくなっても、我慢するしかない。

    これ以上、明には悲しい思いさせたくないから。
  • 45 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 19:00:54 [削除依頼]
    トントン・・。

    明がきた。

    「さっきの話し聞いてたんだけど・・・。
     私達って付き合ってるんじゃないのかな?」

    俺は付き合ってるよって言いたかった。

    本当は、さっきのは嘘で、演技だったんだって。

    でも・・。

    「もう飽きたんだよ。」

    こういうしかないんだ。

    戸惑ってる明の顔がかわいそうで、胸が痛い。

    「暑苦しいし、めんどくさいし・・」

    こんなひどいこと大好きな明に言ってる自分が情けなくて・・。

    悔しくて。 心がギューっと締め付けられた。
  • 46 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 19:44:53 [削除依頼]
    「もういい! 直人ってそういう人だったんだね。
     そうだよね、だって病気のことだって教えてくれない人
     だもんね。」

    「ああ、俺はそういう人だから」

    「・・・。」

    「早く帰れよ」

    「・・・。分かった。じゃあ、最後に言わせて」

    なんだろう。 

    「今までありがとう。さようなら。」

    涙をこらえてるあいつの顔が、俺には切なくて。

    「くそっ!」

    むかついて。自分に腹が立って。

    「なんで、病気なんかに・・」

    涙が止まんなかった。
  • 47 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 19:50:36 [削除依頼]
    明〜side〜

    あれから2日がたった。

    直人とはもう連絡を取ることはなかった。

    待ち受け画面の私と直人の2ショットは削除しようとした
    けど、できなかった。

    そんなとき・・。

    「あれ? 彼女さんだ!」

    「え?・・・。あ、あなたは!元彼女さん!?」

    「ああ・・。まだ気づいてないんだ・・・」

    「何がですか?」

    「私、直人兄ちゃんの妹です。」

    「・・・・。えぇーーー」

    「そんな大きい声ださなくても・・」

    「すいません・・・。でも、なんで?」

    「それは・・。」
  • 48 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 21:44:49 [削除依頼]
    「演技だったってこと! あれは全部演技だったのよ。
     あんたが悲しい思いしないようにって、兄ちゃんは
     言ってた。 だから、本当は嫌いだなんて思ってない。
     誰よりも大切にしてあげたい。
     誰よりも愛してあげたいって。」

    「それは・・・本当なんですか?」

    「うん・・。」

    「・・・。! 私、今から病院行ってきます。
     まだ、彼につたえてないことがあったから」

    「・・・。うん、行ってらっしゃい」

    「はい!」

    今度こそ、信じよう。そう決心した。
  • 49 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 21:50:05 [削除依頼]
    病院。

    「今度は、ちゃんと私の思いつたえなくちゃ」

    心臓がドクドクいって、うるさい。

    コンコン・・。

    「・・・・・・。」

    その病室は、シートも何もしかれてない、殺風景な
    部屋だった。

    「病室、まちがったのかな?」

    もう1度確認したけど、やっぱりここは直人の病室。

    「なんで?」

    そんなとき、見たことのある人影が目に入った。

    「お母様・・。」

    「グス・・。ク・・」

    廊下で一人、泣いていた。
  • 50 シエル id:64p06PU0

    2011-06-05(日) 21:57:33 [削除依頼]
    手術室だった。 まだ手術中となっている。

    バン・・。明かりが消えた。

    「先生!先生!直人は大丈夫なんですか?」

    「・・・・・・。残念ながら・・。
     お亡くなりになられました・・」

    直人が・・・・死んだ・・・?

    あの直人が・・死んだの?

    いつの間にか、私は先生に飛びついていた。

    「先生! 直人は? 本当に直人は死んだんですか?
     気のせいですよね?そんなのウソですよね?」

    「うそではありません!・・。」

    「そんな・・・・」

    「明ちゃん・・・。」
  • 51 シエル id:/rBbq19.

    2011-06-06(月) 19:49:04 [削除依頼]
    「先生。 ・・・」

    看護婦さんが来て、どうしようかと先生に話をしていた。

    「こちらが・・・。直人くんです。ご愁傷さまでした・・」

    「直人、直人! ごめんねぇ・・・。母さん、なにもしてあげられなかった

     ほんとうにごめんなさい! 本当に・・ごめんなさい・・・」

    直人のお母さんは、直人の死んだ顔を見て優しく頬をなでるようにし、
    泣きながら謝っていた。 

    「奥様、謝っても、もう直人くんはいないんです・・・。
     現実を見てください」

    「・・・・。はい・・」

    小さ声でつぶやいた。 それから、直人をほかの病室に連れて行き、

    体をきれいにして顔に布をかぶせた。
  • 52 シエル id:/rBbq19.

    2011-06-06(月) 19:53:18 [削除依頼]
    病室では直人とお母さんと私の3人がいた。

    そのうち・・・。

    「お兄ちゃん!」

    妹さんもきた。

    「なんで死んじゃったの? お兄ちゃん!」

    「やめなさい! もう、お兄ちゃんはいないのよ」

    「お母さんのせいよ!」

    「・・・。何を言うの?」

    「だってそうじゃない! 母さんの骨髄とお兄ちゃんの
     骨髄を移植すれば、直る可能性が高くなるって。
     なのに母さんは・・」

    「違うの!」

    「・・・」

    「母さんだって、最初は言ったわ。あなたのためならって
     でもあのこはこう言ったの。」
  • 53 シエル id:/rBbq19.

    2011-06-06(月) 19:59:50 [削除依頼]
    「『俺は死んでもいいんだ。母さんにはずっと生きてて
      もらいたい。 じゃなかったら、俺もっと悲しむよ。
      だから、心配すんな!治ってみせるよ、絶対に・・』
      ってね。 そしたら、何も言い返せなくて・・。」

    「・・・。」

    私は思った。きっと私が直人のお母さんであったとすれば
    同じことをしただろうって。

    「私も・・・。」

    「?・・・」

    「私も、お母様と同じことをしたと思います。
     多分、直人なら元気で明るい少年だからきっと大丈夫
     だって。すぐ直るって。」

    「・・・。」

    「でも、そんなことは言ってもやっぱりだめなんですね。
     見た目だけで、中身では傷ついてたのかもしれない。
     そうだとしたら、なんか情けないですよね」

    「・・・。明ちゃん・・」
  • 54 シエル id:/rBbq19.

    2011-06-06(月) 20:05:52 [削除依頼]
    「もう、あたし帰る!」

    「いいんですか?」

    「いいのよ、早く帰りなさい」

    「・・・。そうだ、これお兄ちゃんから預かってたの。
     俺が死んだら渡してくれって。それが、その手紙書いた
     の、あんたとケンカ?みたいなのしたときなんだけどね
     きっと、兄ちゃんは死ぬこと分かってたんだね。
     じゃあ」

    「ありがとう」

    「よかったわね。『天国からの手紙』。」

    「はい。」

    天国からの手紙・・・。

    私は、直人と最初に出会った屋上へ向かった。

    「ここで一緒に絵を描いたんだよね・・直人。」

    私はさっそく手紙の内容を読んだ。
  • 55 シエル id:/rBbq19.

    2011-06-06(月) 20:24:51 [削除依頼]
    「明へ。
     
     直人です。お前の彼氏です。
     何て言っていいかわかんないけど・・・。
     本当にごめんな。
     勝手に怒って、勝手に死んで、勝手にケンカして・・。
     まじでごめん。 だけど、これだけは信じてほしい。
     いや、明が許してくれてないのならば別に俺のこと
     忘れてもいいです。
     本当は、俺、お前のことが大好きです。
     世界一愛してます。 世界一君を大切にしています。
     それだけは伝えたかったから。
     あんなことしなきゃよかったって、今じゃ後悔してる。
     最後に、もう1度でいいからお前に会って死にたかった
     なぁ。 最後の最後まで明を愛せなかったので、
     俺に出来ることを精いっぱいやりたいと思ってる。
     お前が落ち込んだ時、泣いてる時、つらい時は、
     明の上を明るく照らしてあげたい。
     喜んだ時、笑った時、うれしかった時は、
     一緒に祝福してあげたい。 これだけしかできないけど
     許してください。
     それじゃあ、そろそろ行かなくちゃ。
     じゃあな、明。
     直人より。」
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