ちっちゃいくせに4コメント

初めまして!

初投稿です
よろしくお願いします!ｗ

「…あー、だる」

入学式、だと。
面倒。

そう思いながら、下駄箱の戸をあける。
“眞鍋　ソラ”【ﾏﾅﾍﾞ　ｿﾗ】。名前も一応確認。
中にはつぶれた上靴。
かかとを踏むからつぶれた。
今更どーでもいいが。

「ソラソラソラー!」

階段を登りかけたところで、呼び止められる。
振り返ると、誰もいない…じゃなかった。
目線は下にいく。

「よーっす、ソラ!」

八重歯が覗く笑顔。

「よう」

北川　俊【ｷﾀｶﾞﾜ　ｼｭﾝ】。
身長は少し低め。
168とかぐらいだったか。…忘れた。
茶色のふんわりした髪やら、くりくりの丸い目とか眩しい。
とにかくこいつは明るい。

「後輩入るな!」
「…そうだな」

ニコニコしながら、俺の横につく。
人懐っこ…くはないが慣れりゃ、すげーひっついてくる。
可愛い、といっていいのか。

「入学式出るのか?」
「面倒」
「そっかー」

2年の教室は２階。
クラス替えは昨日見た。
俺は２組。俊は１組。

適当に話しながら、教室に入る。
俊は１組に入っていった。

「あ、ソラ。おはよーっす」

教室には女子１人しかいなかった。
荻山　花音【ｵｷﾞﾔﾏ　ｶﾉﾝ】。
長い髪をゆるく結んでる奴。

「よう」

唯一、俺が話せる女子。
別に他とは話せねぇってわけじゃねーが。
喧嘩やってる、ってとこで
向こうが関わりたくねぇんだろうな。

「ソラー、こっち誰もいねー」

鞄を置いてきた俊が、教室に入ってくる。

「あ、俊」
「んぁ?…あ、荻山だ」
「はよー」
「はよーっす」

適当な挨拶が交わされた。
俺は席に鞄を置いて教室を出る。

「あ、ソラ。どこいくんだ?」
「屋上」
「へ?」
「サボる」