蜂蜜バニーと苺味、31コメント

1 夢梅 id:pumWNi51

2011-05-19(木) 18:00:00 [削除依頼]
 
  

 
    君の唇に噛みついた
   
 
  • 12 夢梅 id:euBv4wY0

    2011-05-21(土) 12:15:14 [削除依頼]

    「木綿」

    渡り廊下を過ぎたところにある階段を上り、梅雨の湿気でじめじめした廊下を歩く。
    すると、後ろの方で木綿ちゃんを呼ぶ声がした。

    ――――あ、この声は

     
    「慧ちゃん」


    河梨先輩だ……

    河梨 慧(かわなし けい)先輩。
    木綿ちゃんの家のお隣さんで、幼馴染らしい。4月に木綿ちゃん家に遊びに行ったとき、部屋の窓から見えたから教えてくれた。

    夕日の色が焦げ茶の髪をさらさら泳がして、整った顔立ちが空を見上げていた。
    そのとき目があって、そのとき微笑まれて、
     
     
    そのとき、
     
     

     
    「木綿、これおばさんから預かって……って、
    あれ? お友達かな?」

    「ああ、そう。あたしの友達!
    なるみっていうのー」


    ――えっ!?
    木綿ちゃんがわたしの肩を肘でつんつんする。
    わたしは少しだけアタフタしながら自分の名前を言った。

    「あ、ええっと、朝葉 なるみ(あさば)ですっ
    1年3組です……」

    先輩に見られていることが恥ずかしくなってきて わたしは俯く。顔の前に堕ちて来たセピア色の髪を右手で耳にかけた。
  • 13 夢梅 id:euBv4wY0

    2011-05-21(土) 20:47:02 [削除依頼]

    河梨先輩は、緊張して赤くなっているいるわたしの髪に触れた。ぽんぽん、と、わたしの頭を叩く先輩の大きな手。

     
    えっ!? ひゃ、う、あ なにっ!?

    わたしの脳内は心臓と脈の音で騒々しかった。この激しい音が先輩に聴こえてるんじゃないかって考えると、鼓動は一層と暴れ弾けた。

    「ははっ。僕は河梨 慧、3年1組」

    知ってるくせに、「そうなんですかー」なんてさらに目線を足元へ向ける。きっとほっぺたは真っ赤なんだろうなぁ。

    「朝葉さんか、かわいいね」

    「かわいいっ!?」

    思わず顔を上げる。
    視界はピータイルの廊下から先輩の優しい微笑みへ。窓越しに差し込む昼の澄んだ日光が、あの日とはまた違う輝きが、先輩を包み込んでいる。

    「うん、かわいい」

     
    ――足が地面についてないみたい。

    ふわふわ ふわふわ 空中を、
     
     
     
     
    「なるみっ、予鈴なったよ」

    木綿ちゃんの一言で現実に戻ったわたしは、右手に持っていたペットボトルにぎゅっとちからをいれる。

    「じゃあまたね、木綿と朝葉さん」

    先輩が去って行ったあとの空気はなんだか妙に冷たくて。喉のあたりは火傷したみたいに熱くて苦しい。

    「わたし校庭の掃除なのーじゃあまたあとでね」

    「うんっ」

    そして木綿ちゃんがいなくなって、空気は冷たさを増す。
    ふと窓の外へ目線をやると、鮮やかな新緑が風に揺らいでいた。空は水色に透き通っている。
    こんなに晴れたのは何日ぶりだろうか。最近は雨の日が続いて、木綿ちゃんといっしょに「嫌だね」、と傘を開いてばかりいたから。

    「あつーい……」

    わたしはペットボトルの中身を飲み干し、近くにあった、自販機の隣に寄り添っているゴミ箱に容器を投げ入れる。
    そこの自販機に、このジュースはなかった。
  • 14 夢梅 id:3f40Ek5/

    2011-05-22(日) 19:40:18 [削除依頼]

     
    図書室で一人、モップに体重を乗せて窓の外を眺める。
    今日は一人で図書室の掃除だから、楽。さぼってても滅多に見つからないし、あんまり汚れた場所でもないし。
    適当にモップを滑らせておけば簡単に埃がとれる。

    「河梨せんぱーぁい……」

    大きな窓の外では、河梨先輩と楽しげに話す数人の女の子たち。どの子もみんな大人っぽくて綺麗で可愛い。おそらく3年生の先輩方だろう。
     いいな。
    思わず唇から零れた言葉。わたしももっと先輩に近づきたいよ。
  • 15 夢梅 id:3f40Ek5/

    2011-05-22(日) 20:02:32 [削除依頼]

    檸檬色の巻き髪をした美人な先輩を見つけ、わたしは自分の髪に指を伸ばす。

    ……いたって普通の質。毛先は少し痛んでるけど、わたしも巻き髪したら大人っぽくなるんじゃないか。

    「そうじゃん! 巻き髪したら
    案外大人っぽくなるかもっ」

    大きな独り言。

    ――――の、つもりだったのだが。
     
     
    ふふふ、と、本棚の向こう側から笑い声がする。もうこらえるのに必死と言う感じだ。声の低さからして男子だと考えられる。
    嘘、やばい恥ずかしいっ、聴かれてた!
    わたしは急いで声の方へ翔ける。
     

    「お前が巻き髪なんかしても
    似合わねぇっつーの」
     
     
    その失礼な言葉は、彼の唇から流れ出した。

    雪みたいに透き通った白い肌。薄い赤茶色をした髪はうなじよりも短いくらいで、綺麗な艶を放っている。
    真っ黒な瞳は大きくて、長いまつげは角度によって影を落とす美少年――――

    大人っぽくて優しい笑みを見せる先輩とは違い、童顔気味の顔立ちに無愛想な表情が、わたしを見上げている。
  • 16 夢梅 id:3f40Ek5/

    2011-05-22(日) 20:18:49 [削除依頼]

    本棚にもたれている彼に、わたしは恐る恐る尋ねた。

    「あのさ、聴いてた……の?
    ぜ、ぜんぶ」

    古い紙の香りと埃の香りが、生温かい気温の中を舞って図書室独特の空気をつくりだす。

    「……は?」

    彼の顔が歪む。まあ、歪んでいても整っているのだが……

    「だったらなんだよ」

    さっきは笑ってたくせに、なんでそんな刺のある言い方するんだろう。
    怯みかけながらも わたしはまた尋ねる。

    「い、言わないでね……?」

    不安げに言ったわたしを見つめる彼。表情筋がおかしくなりそう。引きつる、強張る。
    しかし、彼は相変わらずわたしを睨んで冷たく言う。

    「さぁ」
  • 17 夢梅 id:dL8wTDF1

    2011-05-26(木) 17:07:23 [削除依頼]

    「な、なんでよぉ!」

    「俺の言動をお前に制限される意味がわかんねー。
    俺が何を言おうと俺の勝手だろ」

    なにそれっ!

    モップの棒をぎゅっと握りしめる。ここで折れるわけにはいかない。
    だって、わたしが先輩のこと好きだって、
    「巻き髪にしよっかなーうふふ」って笑ってたことを言いふらされるなんて、そんなことされたら わたしの青春の日々が崩れ去ってしまう……!

    なんだかもう思考回路がめちゃくちゃになりつつ、わたしは彼に頭を下げる。

    「お願いっ、言わないでください!
    秘密にしててくれなきゃ……わ、わたし……っ」

    潤んだ声の文末に気付いたのか、彼は少し慌てた様子で言った。

    「ちょ、別に泣かなくてもいいだろ……っ」
    「じゃあ絶対言わないでねぇ?」

    じんわりと滲んできた微かな涙を手の甲でぬぐい、わたしはもう一度彼に頼んだ。彼は一瞬だけ困った顔をして、こく、と頷く。

    「わかったよ……絶対言わな」
     

    「はーっくしゅんっ!!!!」
     
     
     
    はひゅ……、か、花粉が
     

    「もう絶対に言ってやるっ!!」
    「ごめんなさいーっごめんなさいーっ」

    彼が了解してくれたところで、丁度 鼻あたりがくすぐったくなってきて、つい。
    なんてことを彼に説明しても、彼はずっと無愛想なまま本に目を向ける。わたしは清掃時間が一刻も早く終わることを願っていた。
  • 18 夢梅 id:dL8wTDF1

    2011-05-26(木) 17:21:59 [削除依頼]
     
    掃除なんてほとんどしないまま、図書室に予鈴が鳴り響いた。わたしは即座にモップを掃除箱に収め、彼の方へ足を進めてゆく。
    わたしの方をみようともしない彼の前にしゃがむ。

    「あの、さっきはごめんなさい」
    「……」

    返事をしてくれない。
    なによ、そんなに怒ってるの……?

    「わたしの青春エンジョイのために
    どうか黙ってて下さい」

    無視していても、聴こえているのは聴こえているはず。わたしは最後に首だけをぺこっと下げ、図書室の冷たい扉を開けようと、銀色のアルミで出来た取っ手を握った。
    その時、


    「お前の髪に巻き髪はいらないんじゃねーの」

    ……え。

    唖然とするわたしなんて知らないように、彼の唇は文章を発する。

    「お前のそれ癖っ毛だろ。
    巻き髪なんかより雰囲気いいじゃん」

    確かにわたしの髪は癖っ毛だった。胸の上あたりまである多めの髪は、長めのボブヘア風でふんわりと空気を含んでまとまっている。

    「これ、いい感じなのかな!?」

    わたしは彼に尋ねた。彼は「そうなんじゃねーの?」と、わたしから顔をそむけた。
  • 19 夢梅 id:dL8wTDF1

    2011-05-26(木) 17:37:17 [削除依頼]

    きっと今、満面の笑顔。
    わたしは自分でも解かるくらいに口角を吊り上げて、彼にお礼を言った。

    「なにがだよ、馬鹿」

    また睨まれたけど、もう全然怖くなかったし怯むこともなかった。

    「ねえ君、お名前はっ?
    わたしはね、1年3組の朝葉なるみ!」

    無視されるんだろうな、なんて思いながらも聴いてみる。
    すると彼は、意外なことに顔を上げて口を開いた。

    「1年2組 白瀬玲也(しらせ れいや)」

     
    ――――れいや、

     
     
    「玲也っ! またね!!」
     
     
    わたしは玲也に手を振って、扉を閉めた。
  • 20 夢梅@最近よく足をつる← id:dL8wTDF1

    2011-05-26(木) 21:10:22 [削除依頼]

    *よく足の裏をつる夢梅の独り言*

     
    うん、なんかね、テスト勉強してたら突然つるんだ。うん。
    なんかツーンてするのよ。いや、まじで突然。
    ツボを思いっきり押されたって言うか、もうむしろツボじゃないところまで押されまくった感じですよ。はい。
  • 21 10時 id:QQDCHAj.

    2011-05-27(金) 15:51:17 [削除依頼]
    うはあ(( 題名にグッときましたよ(´ω`) なるみちゃん可愛いすぎですよ 更新頑張って^^ >>20 私は昨夜寝返りを打ったら肩がつった
  • 22 夢梅@テストオワタ\(^O^)/ id:eSxGtCp.

    2011-05-27(金) 17:03:28 [削除依頼]

    10時*

    わーお! thank you★*

    まじかぁお風呂入ってるとき
    思いついた題名だy(蹴
    ありがとー なるみも喜んでますぉ(´・ω・`)

    かた!? なんか痛そう!!←
  • 23 夢梅@テストオワタ\(^O^)/ id:eSxGtCp.

    2011-05-27(金) 18:24:51 [削除依頼]
     
     
    「木綿ちゃんっ!」
    「何? 次 美術室だよ」

    『楽しい美術?』の本とスケッチブックを抱きしめて廊下を歩く木綿ちゃんに、わたしはるんるん気分で駆け寄る。

    「ふっふふ〜!」

    変な笑い方をするわたしを、木綿ちゃんは「気持ち悪いわっ」といつも通り変な顔で見る。そんな木綿ちゃんも可愛いけど。

    「なんかいいことあったの?」

    「わたしの髪ってねっ、
    巻き髪よりもいい感じなんだって!」

    これで綺麗な先輩たちにも負けないわ、なんてくるくる回りながら飛び跳ねるわたし。

    「それさぁ、誰に言われたの?」

    呆れ顔で言う木綿ちゃんに、わたしは「2組の子!」と答えた。


    美術室に入ると油絵の具の匂いに包まれた。窓が閉め切られているため、なんだか生温かい気温だった。壁にかけられた大きな『モナリザ』には、やっぱりまだ慣れない。
    黒板代わりのホワイトボードには、赤いペンで"自由に座って待機しておくこと"と書かれていたが、みんな好き勝手に立ち歩いたり暴れたりしていた。何の変哲もない、いつもの光景。

    わたしは木綿ちゃんの隣の席に腰をおろして、アイボリーの机に教科書とスケッチブックを置く。

    「――なるみ」

    すると、木綿ちゃんがわたしの名前を呼んだ。お菓子みたいにふわふわな木綿ちゃんに見つめられると、女の子のわたしでもどきっとしてしまう。お人形みたいだなぁ。
     

     
    「慧ちゃんのこと好きでしょ」

     
     
    ――――っ!?


    「ななななななんで!?」
    「なんでって……なるみ解かりやすいんだもん」

    焦って舌が回らないわたしを見て、木綿ちゃんはクスッと天使の笑みを浮かべる。

    「てゆーか言ってよね、もうっ」

    わたしが「面倒に巻き込まれるよ?」と忠告するように言うと、脹れっ面の木綿ちゃんは言ってくれた。
     

    「友達でしょ、協力させてよ!」
     
    「木綿ちゃん……、ありがとーっ!!」

    わたしが思わずハグすると、木綿ちゃんは少し恥ずかしそうに「はいはい」とわたしをひきはがした。
  • 24 夢梅@むーめむーめにしてやんよ id:m/Nt8cR1

    2011-05-28(土) 14:17:10 [削除依頼]

    ネタ詰まった……


    登場人物の由来↓*
    (順番はでてきた順だぉ∀
     
    *朝葉なるみ
    「なるようになるさ〜」って感じの緩くて可愛い女の子にしたかったから(´・ω・`)! 苗字を決めてるとき、窓の外を見ると若葉の色が綺麗だったから「朝葉」になりました。

    *浪原木綿
    「ゆう」って響きの名前にしたかったのさ。木綿(←もめん)みたいに柔らかい雰囲気にしようと思ってたのだが…なんかツンデレっぽくなってしまったw

    *河梨慧
    「〜ちゃん」って呼ばせたかった!! 「慧」っていう字は「物事を見極める」という意味らしいので、そういうちゃんとした男の子にしようかと。

    *白瀬玲也
    「れい」→冷たい、「や」→やさしい。表面では冷たくふるまっているけど、実はやさしい…みたいなw いわゆるクーデレという男の子ですね←
     
     
    木綿ちゃんって響きは結構お気に入りです(( 
  • 25 隼音 id:EHDlGXc/

    2011-05-29(日) 10:01:25 [削除依頼]
    夢梅!!
    見つけましたよ! すぐわかったぁ(ふふん )
    れーや君かっこいーねぇ。
    クーデレだしねぇ
    あ、あと題名もおいしそうでいいよね〜

    まぁ頑張ってくれたまえ!
  • 26 夢梅 id:ZTBdwT/.

    2011-05-29(日) 18:57:27 [削除依頼]

    隼音*

    見つかったぁ(^p^)
    うん、絶対みつかると思ってた←

    ふはははははh(((((
    玲也にはモデルがいるのだよw
    …わかるでしょ?w

    題名…あ、食べる?(笑

    thank you★*
  • 27 夢梅@テストなんか、たひれ。 id:3OwrwuK/

    2011-05-31(火) 20:40:55 [削除依頼]

    「……あ、3年生 体育やってる」

    窓側だった木綿ちゃんが呟いて、わたしの方を見た。

    「慧ちゃん走ってるけど」
    「ええええどこっ!?」

    描きかけた油絵のことなんか一瞬で忘れて、席を立つ。窓に張り付いて先輩を探した。短距離走のタイムでも図っているのか、笛の音と同時に4人ずつでトラックを真っ直ぐ走っている。

     
    ――あ、先輩いた……
     
     
    わたしがスタート地点を眺めていると、先輩の順番は次の次の……今、前から3番目だ。
  • 28 夢梅@発熱なう あたまいたい id:uPbHBR.0

    2011-06-04(土) 14:18:21 [削除依頼]

    age*
  • 29 夢梅 id:twwYyFO0

    2011-06-07(火) 21:05:19 [削除依頼]

    あげ、時間なくて更新出来ない(´;ω;`)
  • 30 夢梅 id:bufNdWS0

    2011-06-11(土) 17:16:30 [削除依頼]

    あげー
  • 31 夢梅 id:4zeYwMP0

    2011-07-01(金) 18:28:11 [削除依頼]

    あげだざー
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