ルーツ16コメント

1 椎名 id:8vACcMb/

2011-05-17(火) 21:28:53 [削除依頼]



もしあの時……

あなたに出会ってなかったら

今の私はなかったかもしれない

いうなれば、あなたは私の神さまでした

一筋の、生きる術を与えてくれた救いの神
  • 2 椎名 id:8vACcMb/

    2011-05-17(火) 21:36:18 [削除依頼]

    椎名ですっ

    みなさまお初です
    これからよろしくおねがいします
  • 3 椎名 id:8vACcMb/

    2011-05-17(火) 21:51:51 [削除依頼]
    ■登 場 人 物■


    ◯桂木 由良 −Katuragi Yura−
    幼い時に母を亡くして以来
    家族に壁をつくるようになった
    優しくて面倒見がいい

    ◯綾瀬 叶人 −Ayase Kanato−
    女子に絶大な人気をもつ
    以外と真面目

    ◯神野 有里 −Kanno Yuri−
    由良の親友
    由良が一番に信頼をよせている人物
  • 4 椎名 id:8vACcMb/

    2011-05-17(火) 21:59:53 [削除依頼]
    0/動きを止めた歯車


    「由良……お母さんがいなくても、元気でね」

    優しい、温かな手の温もりを思い出すたびに

    胸が苦しくてたまらない

    「お母さん……どこかにいっちゃうの?」

    「お母さんね……空で由良を見てるからね」

    「……うん、由良もお母さんを見てるよ」

    「……ありがとう」

    一筋の涙を流し、母はゆっくりと目を閉じた。

    その後、なんど話しかけても応答がなく

    父に尋ねようとしたところ

    私は父の流す涙を見て、幼いながらに悟ったんだ。

    ”お母さんはもう戻ってこない……永遠に”

    「お父さん……お母さんは空にいるよ」

    ”お母さんは、死んじゃったんだ”

    「由良をね、ずっと見ててくれるんだよ」

    あの時の言葉は、今となっては過去の話

    もう……世界に嫌気がさしてしまったから

    自分の生きる術さえわからなくなってしまった
  • 5 椎名 id:8vACcMb/

    2011-05-17(火) 22:10:36 [削除依頼]
    1/安らぎの場はどこへ


    「いってきます」

    静かにそう呟いて、家を出ようとする。

    「もう学校に行くの?」

    ドアノブを半分程回したところで手がとまる。

    「今日も早いのね」

    振り返らずとも、相手は分かり切っている。

    奏子さん。

    お父さんの再婚相手。

    つまり、”私の2人目”の母親。

    「……はい」

    聞こえるか聞こえないかの声で返事をし

    私はバタバタと家を飛び出した。

    母が亡くなってから3年。

    去年の秋に再婚したお父さんは

    平然とした顔つきでいる。

    でも、私はそんな事はない。

    だって、お母さんはどうなるの?

    私の、本当のお母さん……桂木 琴奈。

    その存在を消したくない。

    奏子さんを受け入れたら

    お母さんが本当に消えてしまいそうで怖い。

    だって、私の母親は一人だけだもん。
  • 6 椎名 id:8vACcMb/

    2011-05-17(火) 22:20:26 [削除依頼]

    いつもと同じく、殺風景な住宅街を通り学校に向かう。

    「早く自立したいな」

    お父さんにまで壁をつくりだしたのは

    中学校3年生の冬くらいの時。

    奏子さんと出会ってから父は変わった。

    大好きだった煙草をやめて、お酒もやめた。

    それだけ奏子さんの存在が大きいのだろう。

    そんなお父さんに嫌気をさしたのか

    ほとんど口を聞かなくなってしまった。

    「今日も5時からバイトかぁ」

    近くのコンビニ店でバイトしだした私。

    先月高校に入学して、一週間後にはバイトしていた。

    仕事を覚えるのは簡単だったけど

    お金が貯まるのにはまだまだかかる。

    「もうすぐ中間だし、勉強しないとな」

    そんな事を考えるたびに、足が重たく感じる。

    でも、これはやらなきゃいけない事だから。

    私はめげないんだ。

    お母さんのためにも……。

    私は一呼吸してから、走って学校に向かった。
  • 7 椎名 id:8vACcMb/

    2011-05-17(火) 23:40:09 [削除依頼]

    烏坂を上ると、私の通う学校が見えてくる。

    もう大勢の生徒が正門をくぐって教室に向かう姿が

    たくさん見える。

    昇降口に入り、上履きに履き替えて教室に向かう。

    私のクラスは5組だから、昇降口から

    2階上がった角にある。

    クラスメイトは明るい人まがりで

    私の悩みんか忘れてしまいそうになる。

    「おはよう」

    「あ、おはよー由良」

    私が唯一信頼を寄せている人物

    神野 有里。

    私の気持ちを分かってくれて

    とても、とても大切な友だちなの。

    「あのねー、昨日薫がねー…」

    有里の最愛の彼氏 谷 薫くん。

    今月で半年になるんだとか。

    そういうのに、少し憧れはあったりする。

    自分の気持ちに余裕ができたら……いつかはって。

    そんな夢くらいは、持っててもいいよね。

    「そういえば由良、あの噂きいた?」

    「噂って?」

    「綾瀬くんの噂だよ」

    「どんな噂?」

    うちの高校の人気男子の綾瀬 叶人くんは

    男子からも一目置かれていて

    女子たちに絶大な人気のあるモテ男子。

    「今月で13人目だって、告られたの」

    「へぇー……新記録だね」

    先月は12人の女子に告白されたんだそうだ。

    でも、そんなことはどうだっていい。

    全くもって興味がない。

    「でもね、13人目の子もフラれたってさ」

    「御愁傷様で」

    実をいうと、実物体はまだ見た事がない。

    だから、どんな奴で、どんな性格なのかも知らない。

    ただ、”女子にモテる”くらいの情報しかない。

    「さっ、授業始まるよ、有里」

    「もぉー、由良ってば興味なさすぎー」

    「なんとでも」

    そういって、綾瀬くんの話題は去っていった。
  • 8 椎名 id:7zAfep4/

    2011-05-18(水) 19:35:17 [削除依頼]

    更新しまーっす
  • 9 椎名 id:7zAfep4/

    2011-05-18(水) 19:47:32 [削除依頼]

    朝のまったりした時間が過ぎ、きずけば四限目。

    なんか今日は気分のらないなぁ。

    大好きな数学の授業も、今日は集中できない。

    こういう時は……。

    「先生、気分が悪いので保健室いきます」

    「そうか、お大事にな」

    先生の了解を受け、静かに教室を出る。

    ふぅ……脱出成功!!

    数学の先生は案外チョロい。

    さて、このまま素直に保健室で昼寝もいいけど

    どうせなら……。


    「んー!!気持ちいいっ!!」

    錆びた扉を勢いよく押し開けると

    そこには街全体を見渡せる屋上だ。

    ここの景色は大好きだ。

    東京スカイツリーに東京タワーまで見える。

    もしかしたら私の家も見えるかも。

    そう……もしかしたら。

    “お母さんも見えるかもしれない?

    この屋上は、この学校で一番空に近い場所。

    すなわち、天国に最も近い場所なんだ。

    「……お母さん」

    フェンスに寄りかかりながらつぶやくと……。

    「なに?まさかのホームシックってやつ?」

    「…………っ!?」

    突然後ろから
    必死に笑いをこらえて言う声が聞こえた。
  • 10 椎名 id:7zAfep4/

    2011-05-18(水) 20:10:22 [削除依頼]

    びっくりして振り向くと

    屋上の扉に寄りかかりながら

    我慢の限界を超えたそうで

    クスクス笑いではなく

    人を馬鹿にするようにゲラゲラと笑っている。

    「涙なんか流しちゃって

    そうとう好きなんだね、お母さんのこと」

    「…………っ!!?」

    知らぬ間に頬をつたっていた涙に驚き

    それを必死にこすり、拭う。

    「そんなに擦ると赤くなるよ?せっかく可愛いのに」

    「……なっ!?」

    いきなり近づいて来たそいつに

    いきなり変な事を言われたので

    つい頬が赤らんでしまった。

    「う、うるさい。あんた誰なのよ」

    ひっかくようにして聞くと

    目の前まで来ていたそいつは

    目をまん丸くして驚いていた。

    彼の漆黒の黒髪が

    太陽の光を帯びていて、とても綺麗だった。

    「俺のこと知らないの?馬路で?」

    「…………?」

    「綾瀬 叶人って聞いた事ない?」

    「あっ……ある」

    じゃあ、この人が噂の……。

    「実物体だ」

    「俺のこと見たことないだ」

    綾瀬叶人がニヤリと笑う。

    「う、噂でしか」

    それを私はフイッとそらす。

    彼はカッコつけたつもりなのだろうが

    私にとってはなにも意味がない。

    「言っておくけど

    私はあんたに興味ないからね」

    そう言って、私は屋上を出ようとした。

    「俺はお前のこと知ってるよ」

    「…………」

    扉に向かってたはずの足が自然と止まる。

    恐る恐る振り返ると

    あいつは不気味に笑っていた。

    「1ー5の桂木 由良……だろ?」

    そいつに名を呼ばれた時……。

    私は心なしか怖くなった。

    こいつは……どこまで知ってるんだろう。
  • 11 椎名 id:x7wzmZG0

    2011-05-19(木) 15:12:16 [削除依頼]


    更新しまーす
  • 12 椎名 id:x7wzmZG0

    2011-05-19(木) 15:20:01 [削除依頼]

    「な、なんで知ってんの」

    「さぁ……何故でしょう」

    私は冷や汗をかきながら必死に震えをこらえる。

    「あんた……どこまで知ってんの」

    「まだなにも?」

    よかった、よく考えたら発対面だもんね。

    なにも、知る分けない。

    知ってたらおかしいもんね。

    有里にすら言っていないのに。

    「だからさ……」

    そう静かに呟くと

    綾瀬叶人はズカズカと近寄って来て

    綾瀬叶人の唇が、私の耳もとで止まった。

    「教えてよ……お前のこと」
  • 13 椎名 id:x7wzmZG0

    2011-05-19(木) 15:26:17 [削除依頼]

    ”教えてよ……お前のこと”

    突然近づいて来たと思ったら

    なにか理解不能なことを言われた。

    「あんた……何言ってんのよ!!」

    勢いよく綾瀬叶人を突き飛ばす。

    「いって……見かけによらず暴力的?」

    「うるさい!!」

    「おとなしそうなのにな」

    そういって、綾瀬叶人はクスクス笑う。

    「初対面で、意味分かんない」

    「初対面……ねぇ」

    「なによその笑顔は……キショ」

    「女の子がきたない言葉を使ったらメッだよ」

    私は子供かっ!!?

    なんか妙にこいつのペースにのまれるし。

    退散すべき……だよね。

    私は一目散に屋上を出ようとした。

    その時……。
  • 14 椎名 id:x7wzmZG0

    2011-05-19(木) 15:34:01 [削除依頼]

    「1995年8月10日生まれの獅子座

     血液型はA型……」

    再びドアノブを半回しにした所で手が止まる。

    その手が……震えだす。

    「私の……なんで……知ってんの」

    私の誕生日やら血液型やらまで

    そいつはペラペラと喋りだした。

    「成績は常に10位以内

     頭いいんだね」

    「なんで知ってんのよ!!ストーカー!?」

    「失礼だなぁ……えっと、家族構成は……」

    ”家族”

    その言葉を聞いたとたん

    頭に血がのぼった。

    「やめてよっ!!!!!いい加減にしてっ!!!!」

    「…………。」

    「警察に通報してやるから」

    私はヒステリックに叫んで

    その場を飛び出した。

    ”家族構成”

    絶対に知られたくない情報を知られてる。

    なんで知ってんのよ……。
  • 15 椎名 id:x7wzmZG0

    2011-05-19(木) 15:53:11 [削除依頼]

    屋上を飛び出した直後

    4限目終了のチャイムが鳴った。

    「教室に戻らなきゃ」

    さっきのショックで足下がふらつく。

    ゆっくり、ゆっくりと教室に向かった。


    「あ、おかえり由良ー」

    教室に入ると、有里が笑顔でいてくれた。

    待ちくたびれた様な顔で近づいて来て……。

    「もぉー、一人でサボっちゃうんだもん」

    「ご、ごめんね」

    「次は連れてってよね」

    「う、うん」

    苦笑いをしてその場をしのぐ。

    やっぱり……有里には話そう。

    さっきのこと……。

    「ねぇ、有里」
  • 16 シャーベット id:gzKGim01

    2011-05-19(木) 19:50:51 [削除依頼]
    レス…書いてもいいの…かな?

    この小説…凄く引き込まれる…
    これからも楽しみにしてます!
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