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.15
「起立、礼-さようなら!」
放課後、体育が無いため今日は全然楽しくなかった。
天気と気持ちが同化するなんて初めての経験だ。
「美緒っ!!今日さ、部活休むから、先輩に言うの付いて来て!!」
「おっけ-!!」
うわ、春花が誘ってくれたのってやっぱりあれだよね…。
春花は太鼓部で、太鼓部の部室は3階にあって、3階には3年1組がある。
3階行くなんて初めてだ。
「ここで待ってて」
春花が先輩に″今日は休む″と伝えるまで、私は太鼓部の部室(音楽室)の前で待った。
3分ほどすると、春花が戻ってきた。
「美緒-!帰ろうか!3年1組の前通っていく?」
「いいの!?」
私たちは1番端っこの音楽室から3年1組を目指した。
3年1組の教室の前には3年生がいて、あまり教室を拝見できない状態だった。
私が頑張って教室を覗くとそこには″社会=沁瑞″と書いていた。
眼鏡くんは教科係が社会なんだ……。
3年1組の横は第二音楽室。
第二音楽室は吹奏楽部の部室だが、そこには1年生しかいなくて、眼鏡くんの姿はなかった。
「美緒、情報掴んだ?」
春花がニヤけながら聞いてくる。
それに応えるように私もニヤけながら言った。
「掴んだよ。眼鏡くん、教科係が社会だった」
「そうなんだ-良かったじゃん!ってか、本当は″眼鏡くん″じゃなくて″沁瑞先輩″って言わないとダメなんだよね」
「確かに、そうかも((笑」
今日は雨だったけど放課後はいい事があって、まあ、雨は許す事にした。
帰り道、結衣と玲美と恋話はしなかったけど、1人テンションMAXで帰った。 -
*)りこ
ヤバいよね!!
馬路でいるんだよ/*
眼鏡くん♥
もう、萌キュンで///∀ -
.16
昨日、テンションMAXで帰ったのはいいものの、先輩の下の名前が″あお″で合ってるのか……
今日は体育ないし…学校内でムカデの先輩に逢うしかないか。
「春花ぁ…」
「どうしたの?美緒」
「先輩に眼鏡くんの下の名前聞くから手伝って」
私が頼むと春花は笑顔で、
「な-んだ。OK!!」
と言ってくれた。
やっぱり、持つべき物は優しい友だね。
その時だった、ムカデの古藤先輩と知念先輩が私の前に現れた。
「春花、先輩いるから、付いて来て」
私は、春花を引っ張って先輩の所へ行った。
「古藤先輩!知念先輩!」
私が先輩に話しかけると、
「さっちゃん!」
と気軽に話しかけてくれた。
″さっちゃん″とは私の名字からとったあだ名。
知念先輩が付けてくれた。
「あの、1組にいるじゃないですか…。眼鏡の背が低い先輩…」
私が訪ねると先輩たちはきょとんとした顔で、
「沁瑞だっけ?」
そういうと、どこかに行こうとしたので私は急いで、
「下の名前は!?」
と聞いた。
すると先輩は、
「蒼空(そら)だったよね…なんで?」
下の名前は聞けた。
…だけど、理由がない!
どうしよう…そうだ。
「前にどっかで見たんですけど…」
私が言うと先輩は、
「地球上で見たんじゃない?沁瑞のこと!」
と笑いながら手を振って行ってしまった。
分かったことは名前と影が薄いこと…。 -
.17
教室に戻ると藍里が心配した顔でこっちに来た。
「どこ行ってたの?結衣と玲美と心配してたんだよ?」
「あっ、ごめん!眼鏡くんの名前聞きに言ってた」
私が謝ると、藍里たちは眼鏡くんの話をしだした。
「美緒さ、小さいのが好きだったんだね」
結衣が言った。
別にそういうつもりじゃないんだけどね。
「小さいのって年上だよ?」
私が言うと、藍里と結衣が、
「年上だったら、やっぱり白のブロック長だよね-!!」
と、笑いながら言った。
白のブロック長とは、吉田龍臣先輩。
藍里と結衣はブロック結団式からずっと、″吉田先輩かっこいい″と言っている。
どこがいいのか私は正直分からないが、とにかくかっこいいらしい。
「どこがいいわけ-?」
と、玲美が言う。
玲美は小学5年生からずっと、3組の川上陸に片想いしている。
告白回数は計3回。返事はいつも″これからも友達で″。
陸は結構モテるが、どこがいいのか分からない。
まあ、玲美は小学1年生から4年生まで沖野くんが好きだったから、1つの恋にかける時間が普通の人より多いのだと思う。
はっきり言うが、玲美はセンスが悪い。
だが、吉田先輩の良さが分からないのが、初めて玲美と恋の価値観で共通した点だ。
「藍里ってさ、そこまでセンス悪かったっけ?」
私が言うと、みんな笑い出した。
そして、一斉に、
「美緒が1番センス悪くない?」
と言われた。
まあ、自分でもそう思うが、しょうがない。
私は可愛い系が好きなんだから。
「別に良くない?」
私が言うと、玲美が私と藍里と結衣の止めの一撃。
「ってか、3年に恋するとかさ…」 -
.18
まあ、玲美の言うことも一理ある。
どうせ、両想いになろうだなんて思ってもいない。
「別にいいじゃん。見つめるだけでいいの」
私たちは笑いながら言った。
私は答えなんて求めていない。
ただ、先輩の顔、仕草を見つめるだけでいい。
――――――――――ただ、先輩がいれば良い。 -
.19
「さっちゃん!」
給食の時にランチル−ムに行く時に知念先輩が話しかけてきた。
「どうしたんですか?」
私が訪ねると申し訳なさそうに、
「あのさ、侑李の切り抜きくれない…かな?」
と言った。
多分先輩はあの話を聞いていたのだろう。
この間ムカデの時に私が同じ1年のムカデの子に私のお母さんが昔から嵐ファンだったから昔の知念くんがちょこちょこ出てくる。と言っていたのだ。
私は知念くんが好きでも嫌いでもないから断る理由がない。
「いいですよ。月曜日の昼休みに3年1組に行きます」
と最高の笑顔で言い、先輩と別れた。
先輩と仲良くなって、3年1組に行く機会が出来た。
――――――――――私はなんて運が良いのだろう。 -
*)読んでくれた優しい方へ
この話の続きは明日か明後日に更新します。
なにしろ、リアルタイムの話なんで;
.19の続きは明日、学校でがんばってきます!! -
簡単小説批評屋のブラックです。
内容についてです。
正直、なんだか話が分かりにくいな、と思いました。
まあ実話なので仕方がないかも知れませんが(自分に理解力が無いからかも知れませんけど
では、依頼ありがとうございました。 -
*)ブラックsama
分かりにくいですか!
これからの参考にしていきたいと思います!!
ありがとうございました!!
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1 !!∀卍。＼桜井音羽／。卍∀!! id:NvLXZ3r0
2011-05-14(土) 17:43:43 [削除依頼]大好きです。
だけど、先輩のことを私6つしかしらない。
名前が″沁瑞蒼空″ということ。
クラスが3年1組ということ。
体育祭のブロックが私と同じA-赤ブロックということ。
吹奏楽部でトランペットということ。
係が社会係ということ。
これだけしか知らないけど……
―――――私は先輩のことが、大好きです。