GAME〜命が欲しければ戦ってください〜137コメント

1 aki id:cChuakO0

2011-05-10(火) 21:04:34 [削除依頼]
ep01.#

はあっ、はっ、はあっ―

俺はとにかく全力で走っていた。額に汗が流れる。体全体が痛い。
もう無理だ、立ち止まりたい。俺はそんな感情に襲われる。
でも俺は走り続けなければならない。立ち止まったらそこで終わり。
「GAMEOVER」だ。

生きるために俺は戦う―

〜三日前、俺がすごす日々〜

昼休み、俺はいつものように一人屋上にいた。
人間が働きアリのように忙しなくちっぽけな世界を動き回っている。
俺はそんな光景を上から眺めながらため息を吐く。俺はきっとこの世界にいる限り、
こうやってため息を吐き続けることになるのだろう。この世界はちっぽけだ、しかし、
この世界に生きていてこうも毎日同じことを考えている俺はもっろちっぽけだ。
何か面白いことはないだろうか。もっと「リアル」を「スリル」を味わいたい。
始業五分前のチャイムが鳴る。俺は自分の教室へと急いだ。

騒がしい教室に俺が入ると一瞬空気が変わった。いろいろな目がこちらを見てくる。
俺はそんな視線をすり抜けて自席に着く。
「・・・しが」誰かが何かを呟いている。俺はその声が発せられている方を睨む。
吉澤雄吾、またこいつか。俺はため息をつく。そのため息、いや、俺の態度に
むかついたのか、今度はクラス中に響き渡るような大きな声で返ってきた。
「この人殺しが!」
大体何を言うのか想像はついていたので俺は平然を保てた。
それを見た吉澤は余計にプライドが傷ついたのか、
頭に血が上ったかのように顔が赤くなるのがわかった。
今にも殴りかかってきそうな勢いさえ感じられた。
面倒事はごめんだ。俺は黙って席を立つと、静かに教室を出た行った。
「逃げてんじゃねぇぞ!」吉澤の怒鳴り声は廊下にまで響いていた。
「人殺し」という言葉が俺の頭の中で何回もリピートされていた。
  • 118 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 16:22:56 [削除依頼]
    番外編ですか〜
    考えて見ます!
  • 119 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 16:31:37 [削除依頼]
    「どういうことだ」
    俺は間嶋を見る。
    「あのねえ、君だけじゃないのよ。
     GAMEの力を使えるのは。
     あともう一つ、GAMEなんて一体とは限らないじゃない。
     GAMEは世界に何体もいる。
     そして私たちみたいな人も何人もいるのよ。知ってた?」
    「どういうことだ。」
    間嶋は剣を戻して、俺に背を向けるような形で話し出した。
    「私は確かに人間よ。でもね、君たちとは少し違う人間。
     黒井もね。
     ねえ、廉君。未来のことを知りたい?
     聞いてがっかりする話よ。」
    俺も剣をしまった。
    「お前は、未来から来たのか?」
    間嶋がこちらに向きなをる。
    「正解。私だけじゃなくて黒井もGAMEもね。」
  • 120 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 16:59:07 [削除依頼]
    今、俺の目の前では明らかに非現実的なことが起こっている。
    でも、そう思う俺の考え自体が遅れているのかもしれない。

    「私たちが住んでいた未来は、今とはぜんぜん違う。
     悪い意味でね。」
    間嶋が話し出した。
    「百年後の世界は、急激な人口増加に悩まされていた。
     何せ、この狭い地球に住める人の数なんてたかが知れている。
     だから政府としては何とかして人口を減らしたかった。
     でも人口を減らすなんて人を殺すしかないじゃない。
     そんなことをしたら当然国民は黙っていない。
     だからお偉いさんたちは考えたのよ。
     何とかして、国民の反感を受けず、人口を減らせる
     方法は無いかって。そこで思いついたのよ。
     過去で人口を減らせばいいんだって。
     どう?明暗だと思わない?」
    間嶋は俺の顔を覗き込むように、笑いながら問いかけてくる。
    「何だよそれ・・・」
    間嶋が鼻で笑う。そして話を続けた。
    「そこで開発したのがGAMEってわけ。
     だからGAMEは人を殺すために作られたのよ。
     そして、計画を実行するために過去にGAMEと一緒に
     ある人物を送った。それが、私と黒井ってわけ。」
    俺はつばを飲み込んだ。
    何とかして平然を保っているのがギリギリな状態だった。
    「じゃあ、なんでGAMEと黒井を殺そうとしている?」
    「ウラギッタノヨ・・・。
     あいつら私たちを裏切って過去の人物にこのことを
     密告したのよ。その人物っていうのが、あなたの
     父親たち公安の刑事よ。」
    間嶋が少し興奮気味に言う。
    「だからこの計画にみんな邪魔なのよ。
     GAMEも黒井も警察もそして、君も。
     さっきも言ったけど、私は君のことが大嫌いなのよ。
     ずっと前からね・・・」
    間嶋がうつむく。
    そして、あの恐ろしい目でこちらを見てきた。
    「だから君の大切なもの、何もかも奪ってやる。
     そのために私はメグに近づいたのよ。
     もうわかってるんでしょ、メグに時間は無い。」
    俺は思いっきり間嶋を殴る。
  • 121 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 17:05:57 [削除依頼]
    「はっはは、はははっは」間嶋が笑う。
    「俺が憎いんだったら俺を殺せばいいだろ。
     関係ないやつまで巻き込むな。」
    「っふふ、それじゃあ意味ないじゃない。
     大切なものを失って、生きる気力も無くなる。
     そんな君が見たいのよ。
     でもまあ、死ぬんだったら死ねば。
     私が殺してあげるわよ。」
    間嶋が剣を抜いて近づいてくる。
    俺は目を閉じた。
    このまま死んでもいい、本気でそう思っていた。
  • 122 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 17:14:42 [削除依頼]
    俺は車を急がせた。
    後部座席には眉間にしわを寄せ険しい顔の総監がいる。
    黒井から雨宮廉が危ないという知らせを受けたのは
    ほんの十五分前だった。
    「死ぬなよ。」
    とにかく俺は車を急がせる。

    ドアを開けて部屋に入ると、剣を持った間嶋麗奈と
    目を閉じ立っている雨宮廉がいた。
    「やめろ!」俺は叫ぶ。
    間嶋と廉がびっくりしたような顔でこちらを見る。
    「その剣を離せ、間嶋麗奈。」
    「っふふ。」
    間嶋は少し笑い、剣を離す。
    「廉!」
    総監が雨宮廉の下へと走る。
    俺はそれを呆然と見ていた。
  • 123 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 17:30:59 [削除依頼]
    突然のことで驚いた。
    俺の脇に親父がいた。
    前には険しい顔の間嶋が立っている。
    「廉君、もしかして一年前のこと何も知らないの?」
    俺は顔を上げる。
    「一年前のこと?」
    そういわれてとっさに思い浮かんだのはあの事件だった。
    「あ、もう一つ君に話していなかったことがあった。」
    間嶋が無表情のまま言う。
    「私は未来からきたって言ったけど、
     一年前までは、あの事件の日まではここにいたのよ。
     私のこと、覚えてない?」
    「ああっ」急に頭に激痛が走った。
    「廉!」親父が俺の体をなでる。
    一瞬だけ俺と間嶋と吉澤が一緒に笑いながら話している光景が見えた。
    ―フラッシュバック!?
    間嶋が何か言おうとしてるのか口をあけた。
    「撃て、堀越!」
    それと同時に親父の声と銃弾の音が聞こえる。
    「ダーン」
    間嶋が倒れていくのがゆっくりと見えた。
    俺は親父の顔とひり腰の顔を交互に見る。
    二人とも無表情だった。
    どこからか、スーツ姿の男が何人も出てくる。
    俺はそいつらに体を起こされる。
    そしてそいつらによって間嶋は連れて行かれた。
    「麗奈!」
    俺は何度も叫ぶ。
    そのとき俺はすべてを思い出した。
  • 124 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 17:32:58 [削除依頼]
    訂正

    俺は親父の顔と堀越の顔を交互に見る。
    です。
  • 125 aki id:uMR/u/O/

    2011-05-26(木) 17:33:26 [削除依頼]
    続きはまた後で。
    ではまた!
  • 126 麻宇奈 id:NjBJSho/

    2011-05-26(木) 20:19:54 [削除依頼]
    わあーー!!!死んだしまった・・・・・
    過去に何があったの!!!!!!!!気になる!


    番外編考えてくれるんですか!!!!!!やってくれたら嬉しいです!!!!
  • 127 ルイン id:jt2Lhg7/

    2011-05-27(金) 12:10:20 [削除依頼]
    えっ!

    麗奈チャン死んだの!?

    予想外の展開・・・!
  • 128 aki id:UBR7ht8.

    2011-05-27(金) 16:49:13 [削除依頼]
    俺はただ目を閉じていた。
    親父が俺の肩をたたく。
    「廉、行こう。」
    「何で殺した!」
    俺はその手を振りはたき、立ち上がる。
    「何で二人を殺したんだ!」
    「二人だと?殺したのは間嶋麗奈一人じゃないか。
     あの女はお前を殺そうとしたんだぞ。
     あの場で堀越が撃っていなければ、お前が殺されていた。」
    親父が静かに言う。
    「しらばっくれてんじゃねえよ。
     俺はもう・・・全部知っているんだ。」
    「・・・・思い出したのか。あの日のことを。」
    「うわあああああ」
    俺はその場にしゃがみこんだ。

    ―GAMEお前はこのことを知っていたのか?
              俺は何も守れなかったよ・・・・
  • 129 aki id:UBR7ht8.

    2011-05-27(金) 17:09:57 [削除依頼]
    私はベットに横たわっている廉を見る。
    三日前、急に廉のお父さんに呼ばれ、ここにきた。
    廉の実家。ここに来たのは何年ぶりだろう。
    三年ぶり?相変わらず広すぎる。
    廉の部屋はあの時とほとんど変わっていない。
    三日前から廉はベットから出てこない。
    声をかけても何も返事はないし・・・。
    廉のお父さんに聞いても、
    「しばらく一緒にいてやってくれ。
     落ち着いたら、廉から君に話すだろう。」
    の一点張り。
    しょうがないから私は今廉の家で暮らしている。
    学校のことも心配だが、廉のほうが心配だった。
    こんなこと初めてだったから・・・。
    私は廉のベットに腰掛ける。
    「ねえ、廉。私たちって付き合い長いよね。
     今年で何年だろう。
     でもね、時々へんなこと考えちゃうんだ。
     ずっと一緒だったのは私たちだけだったのかなって。
     なんか、大切な人を忘れているような気がするの。
     馬鹿だよね、私。そんな事あるわけないのに。」
    私は廉に笑いかける。
    (ヤッパリ、変じないか・・・。)
    するとその時、廉が急に起き上がった。
    そして、急に抱きしめられた。
    え!?私はいきなりのことで頭が混乱してしばらく固まっていた。
    そして、廉の背中を優しく包んだ。
    「話してみない?
     辛い事は二人で分け合おう。」
    そして、廉が話し出した。
  • 130 麻宇奈 id:ZEv5V7n0

    2011-05-27(金) 17:13:29 [削除依頼]
    わあー!!!
    とっッとうとうしれるんですね!!!過去が!!!!!!!!!!!気になります!!!!
  • 131 aki id:UBR7ht8.

    2011-05-27(金) 17:41:01 [削除依頼]
    「俺たちは、幼馴染だ。
     でも、俺たちだけじゃなかったんだ。
     あと二人いたんだ。麗奈とそして圭一が・・・。」
    「!?」私は今廉が言っていることがよく分からなかった。
    そんな私を見た廉が言う。
    「全部思い出したんだ。
     みんなあいつらに騙されていたんだ。
     感情も何もかも・・・。」
    廉は悲しそうに話す。
    「圭一はクラッカーだったんだ。
     ある日、警察にハッキングして、何かを知った。
     その何かが原因で殺されたんだ。
     親父にそういわれたんだから間違いないんだよ。
     そしてやつらは、このことを隠すために俺らを
     利用した。俺の記憶も、メグの記憶も、書き換えられ
     ていたんだよ。笑えるよな、こんなことに俺ら付き合い
     されていたんだ。俺たちだけじゃない、みんな騙されて
     いたんだよ。クラスメイトも麗奈も・・・みんな・・・。」
    廉が私を見つめて笑う。
    「お前、ホントは圭一のことが好きだったんだよ。」
    「え?」
    私は廉に告白したあの日のことを思い出した。
    私はこの前、廉に告白した。
    「お前ら、両思いだったんだよ。」
    「そんな・・・」
    そんなことを言われても困る。
    私にはもうすでに吉澤圭一という存在がいたという記憶も、
    圭一に向けていた思いもないのだから。
    私は泣けてきた。
    「ごめんな。」
    廉が悲しそうに言う。
    廉が謝る必要はないんだ。
    私は静かにそう思っていた。

    ―でもね、廉、私はヤッパリ廉が好きだよ
             世界で一番、好きだよ・・・
  • 132 ルイン id:jt2Lhg7/

    2011-05-27(金) 17:50:51 [削除依頼]
    これから過去が分かって来るのかぁ・・・

    続き、ガンバ!
  • 133 aki id:UBR7ht8.

    2011-05-27(金) 17:59:45 [削除依頼]
    〜一ヵ月後〜

    俺はメグと一緒に圭一と麗奈の墓参りに行った。
    ここに来るまで、お互い何もしゃべっていなかった。
    メグは相変わらず、二人の記憶を取り戻せないらしい。
    記憶を取り戻すことと、取り戻さないこと、
    一体どちらのほうが幸せなのだろうか・・・。
    その答えはきっといつになってもわからないんだ。
    あの日以来、黒井にもGAMEにも会っていない。
    未来に帰ったのだろうか?
    未来はどうなるのだろうか?それだけが、いつまでも
    俺の胸につっかえていた。百年後なんて、俺には関係
    無いのになぜかいつも考えてしまった。
    「行こうか、廉。」
    メグが立ち上がる。
    「ああ。」
    俺は歩き出した。
    二日前、俺はメグに告白された。
    過去がどうであれ、好きだと。
    その返事をまだしていないことに気がついた。
    俺は前を歩くメグに言う。
    「メグ!」
    メグが振り返る。
    「お前は俺が幸せにする。ずっと守ってやる。」
    メグがうつむく。
    「遅いよ。」
    「うん。」
    「でも、どこまでもついて行くよ。」
    メグが笑って言う。
    それにつられて、俺も笑った。
    俺はメグの手を握って歩き出した。

    ―GAME、俺は大事なものを守りきるよ、絶対に。
         お前が俺に伝えたかったのは、こういうことだろ?
  • 134 aki id:UBR7ht8.

    2011-05-27(金) 18:00:49 [削除依頼]
    終わりです!
    みんな、読んでくれてありがと!
  • 135 aki id:UBR7ht8.

    2011-05-27(金) 18:03:44 [削除依頼]
    ごめんなさい。番外編は今のところおもいつきません。
    このまま終わるのが、一番いいかな、と思います。

    また、新しいお話を書こうと思うのでまた会うかもしれません!
    (会うって行ってもパソコンの中だけど(笑))

    でわまた!
  • 136 レントン・サーストン id:C8FhZvp1

    2011-05-27(金) 23:32:24 [削除依頼]
    しばらくきてなかったらおわってた!! 

    なんかおつかれさまでした。
  • 137 羽衣狐 id:ewoWFWY0

    2011-05-28(土) 18:17:54 [削除依頼]
    凄い…
    感嘆です!感激です!!感謝です!!!
    素晴しい作品をありがとうございました!!!!!
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