Vampimpulse3コメント

1 斑鳩 花鳥 id:E9qDqvN1

2011-05-09(月) 20:17:01 [削除依頼]


 夜の街、

 ネオンの光、

 そして、

 血の赤色。
  • 2 斑鳩 花鳥 id:E9qDqvN1

    2011-05-09(月) 20:44:14 [削除依頼]


    「ねえ、主様」
     夜の街の喧噪から壁を一つ隔てた、ある建物の一室。小さいが、どこか気品を漂わせた内装の部屋に、その少年は居た。部屋の真ん中にしつらえられた大きなベッドから鑑みるに、そこはどうやら寝室として使われている空間らしい。12歳ぐらいだろうか、まだ未熟な体格の少年は寝具に腰掛け、扉を開いた男に言葉をかけた。
    「主様。俺は、いつまで此処に居ればいいのですか。また、前のように外へ連れ出してはいただけないのですか」
     主と呼ばれた男は何も答えず、ただ静かに近づいてきて、少年の頭を撫でた。少年は心地良さそうに目を細める。少年にとって男は世界であり、法律であり、正義であり、唯一愛するものだった。
     少年は六つになる年まで、華やかな街を囲むように広がるス.ラムのゴ.ミ溜めの中で暮らしていた。少年は親に捨てられたのだ。子供を捨てるという行為は、今時珍しくもなんともない。荒れたこのご時世には無責任な大人が増え、望まなく生んだ子を持て余した親がスラムに捨てるのだ。 
  • 3 斑鳩 花鳥 id:E9qDqvN1

    2011-05-09(月) 20:58:04 [削除依頼]
     少年はスラムに生きる子供たちのグループに拾われ、育てられた。そういったグループはスラムの各所に存在し、見捨てられた子供たちが肩を寄せあって生きていく、いわば"家族"のような集団だった。しかし、少年の"家族"は少年が六つになったばかりのときに、流行病で皆、死んでしまっていた。
     少年は一人で生きようと力の限りを尽くしたが、それでも限界というものは存在した。栄養不足と疲労で倒れた道ばたで、あとは死ぬのみと諦めかけていた少年を拾ったのが、今、彼に主と呼ばれている男だった。
     少年は特別見目が良かった。
     男は上流階級に属し、また、上流階級の嗜みのひとつとして、見目の良い稚児を側に置く、というものがあった。身をきらびやかに飾る装飾品のようなものである。
     男は何を思ったか、汚らしいスラムの少年を拾い、稚児として側に置いた。
     それ以来自由といった自由もなく、ただ愛で物として生かされてきた少年だったが、命を救われたことに変わりはなく、彼は男に盲.目的な程に陶酔していた。
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