らすとでいず。14コメント

1 遊。 id:x4qlcEc.

2011-05-07(土) 23:53:59 [削除依頼]



         これは


       普通の女子高生の 


         17歳


        最後の1年間の


         お話し。
  • 2 遊。 id:FI6u7/Y/

    2011-05-08(日) 01:12:01 [削除依頼]
    4月*


    青葉高校。
    誠実・健康・英知を教訓に
    たくさんの生徒が通うマンモス校。
    今年も別れの季節が訪れ
    たくさんの先輩たちが目を潤ませて卒業していった。
    そして出会い。
    あたしにもやっと後輩ができるのだ。
    今年の入学生は例年をはるかに超え
    かなりの大人数だった。
    まあ年下には興味ないけど。

    とかいいつつ 2階の窓から肘をつき
    校門にたまっている1年生を眺めてる自分が
    なんだか 情けなくてしょうがない。
    高校生になれば 恋の一つや二つ
    簡単だと思ったんだけどな。
    甘かったか。

    「わっ!!」
    突然後ろからかかった大きな声に驚き
    ついていた肘が ガクッと滑り落ちた。
    「痛っ…。」
    後ろを振りむくと
    案の定、圭介だった。
    「お前まじ…ふざけんなよ…。」
    半分涙目のあたしは
    キッと圭介を睨みつけた。
    「ぼけーっとしてるお前がわりいんだろーが。」
    淡々と言う圭介に
    思わず手が出そうになった。
    こいつと3年間同じクラスとか
    ほんと最悪だと思う。
    この学校はなんでクラス替えがないのか…。

    すると圭介の後ろから
    耳につけたピアスをジャラジャラと揺らしながら
    千秋が歩みよってきた。
    「今のは圭介が悪い。」
    そういうと千秋は
    圭介の頭を軽く叩いた。
    「だよねだよね!!今のは完璧圭介だよね!?」
    あたしは千秋に必死に言い寄った。
    「けどぼーっとしてた結衣も悪い。」
    千秋の冷たい一言に、肩が下がった。
    「ほーら。お前もわりいんじゃねーかよ。ばーか。」
    圭介がバカにしたような顔で
    あたしを指差した。
    「あんたねー…さっきからお前お前うるさいんですけど!!」
    全開にしていた窓を思いっきり閉め
    圭介に言いはなった。
    「は?じゃあ俺がお前を名前で呼べと?ふざけんなよ?まあ土下座すんならしょーがな…」
    いつのまに来ていたのか
    圭介の後ろに立っていた涼が
    圭介の背中を蹴っていた。
    「…ってえ…。お前久しぶりに学校来たと思ったらその態度かよ!!」
    圭介が背中をさすりながら言った。
    「ココ俺の席。それと 結衣をいじめるやつは許さん。」
    そう言うと涼はまた教室から出て行ってしまった。
    「あたしいつ涼のものんなったの?」
    千秋に問いかける。
    「は?なんであたしが知ってんのよ。」
    冷たい…。
    「あいつお前にぞっこんだからなあ…。お前は相手にしてないだろうけど。あいつ結構もてんのによー。なんでお前かねえ…。」
    握りしめたこぶしが
    圭介の顔の寸前まで飛んで行った。
    「あんたよりは100倍まし!」
    そういうとあたしはまた窓を全開に開け
    校門の1年生を眺めた。
    「あんたらほんとガキ。」
    千秋はそういうとお腹を抱えて笑った。
    「お前…ぜってえいつか殺すかんな!」
    そう言って指差したのはきっとあたし。
    けどあたしは気付かないふりをした。
    「殺せるもんなら殺してみろっつの。」
    ぼそりと言ったあたしの声は
    きっと2人には届かなかっただろう。
  • 3 遊。 id:FI6u7/Y/

    2011-05-08(日) 18:54:41 [削除依頼]



    朝のHRとゆうものはなんでこんなにだるいのだろうか。
    あたしは机にうつぶせて目を閉じた。

    「まず最初に。今年も去年に変わってこの大間が担任になりました。
     お前らの事はよーくわかってるからなー。
     とりあえず留年だけしなければ先生は安心だぞー。」
    生活指導の大間が教卓の前でへらへらと笑っていた。

    「せーんせーい。質問でーす。」
    向こうの席から聞こえる聞き覚えのある声にあたしは顔をあげた。
    視界に入ったのは 足を机にあげ頭の後ろで手をくみながらえらそうにしてる圭介だった。

    「なんだー。てか、まず赤松、足をおろせ!なんだ新学期そうそうその態度は!」
    大間が大きな声を出したにも関わらず圭介はその足を下ろすことはなかった。

    「どーしてこの学校は3年間クラス替えがないんですかー。」
    ふくれっつらで言う圭介に周りの生徒は うんうんとうなずいた。
    確かにそれはあたしも思うけど。

    「あー?そんな事先生は知らん。だから赤松!足を下ろせと言ってるんだ!」
    大間はめんどくさそうに答えると、額にしわをよせた。
    しかしまだ圭介はそんなことお構いなしにしゃべり続けた。

    「ふっざけんなよ。あいつと3年間一緒とかほんとありえねえんだけど。」
    そう言って指差したのは
    どう見てもあたしだった。
    静かにしていたあたしだったがとうとう何かが切れてしまったらしい。

    「…は?こっちの方がありえないんですけど。ほんと神様って何考えてんのかね。」
    あたしはうつぶせのまま思いっきり圭介を睨んだ。

    「んだとてめえ!調子乗んのもいい加減にしろよな!!!」
    大間が何度言っても下ろさなかった足を圭介はあたしの言葉でいとも簡単に下ろした。
    それどころか椅子を思いっきり蹴飛ばし立ちあがっていた。

    「ほーら。そういうところがガキだって言ってんの。」
    圭介の熱気をよそにあたしは冷静だった。
    1年の時もこんな事がよくあって大間は手を焼かしていたみたいだ。

    「…てめえ…。」
    圭介があたしの方へと足を踏み出した。

    ガラガラッ
    この不穏な空気を打ち破るように開いた教室のドアにクラス全員の視線が集中した。

    「すいませーん。遅れましたー。」
    そう言って顔を見せたのは涼だった。
    制服が着崩れてる。
    どうせまた屋上かどっかで寝てたんだろうな。

    「望月!お前どこ行ってたんだ!」
    大間が涼をキッと睨みつける。

    「んー。お昼ね。」
    そう言ってあたしの前の自分の席へと座った。
    涼はマイペースすぎる。
    ビジュアルと運動神経は一級品なのに勉強ときたら小学生レベルでさえ解けないのだった。
    涼とは1年間一緒なクラスだったのにも関わらず、いまだに謎が多いのだ。

    「ったく。どーしてこのクラスは問題児が多いのかね。」
    大間がため息をつきながら圭介と涼を交互に見た。

    「え!俺も!?あいつはわかるけどよ、俺はちがうだろ!」
    圭介が反発した。
    ほんとにガキだ。

    「同レベル。」
    千秋の一言で圭介は言葉を詰まらせた。
    その瞬間クラスにどっと笑いが起こった。

    千秋とあたしと圭介と涼は
    どんな時だって一緒だった。
    そしてこれからも。
    そう思っていた。
  • 4 遊。 id:FI6u7/Y/

    2011-05-08(日) 19:09:54 [削除依頼]



    ふう。
    つかれた(д)
  • 5 香恋 id:X4NmtP40

    2011-05-08(日) 22:37:56 [削除依頼]
    ほんわか評価屋から来た、香恋です………評価→A
    少し、説明文が多いというのは引っかかりますが…………お話の内容……そのキャラの性格などが読み取れる文章でとても、いいです!更新、頑張って下さい!
  • 6 遊。 id:XUxBi151

    2011-05-10(火) 00:13:48 [削除依頼]
    5〉〉
    評価ありがとうございました^^
  • 7 遊。 id:7328sEo0

    2011-05-11(水) 21:46:52 [削除依頼]


    「結衣ー。帰り圭介ん家行こーよ。」

    6時間目の始まる前。千秋が鞄を持ってあたしの机にやってきた。
    帰る準備万端だ。

    「いいけど…千秋帰んの?」

    「うん。だって6限目英語だし。あたし英語絶対当てられる気がする〜ってわけでまあ、圭介と先に家行ってるから。涼と来てねー。」

    そう言って千秋はそそくさと教室を出て行ってしまった。
    その後を続くように圭介も教室を出ていこうとしていた。

    「さぼり。」

    圭介の鞄を思いっきりひっぱった。
    その反動で圭介は反対に倒れそうになった。

    「って。お前何すんだよ。あー…あと俺ん家今なんもねえから食いもん買ってきて。」

    そう言うと圭介も教室を出て行ってしまった。
    あの二人はさぼりの常連とも言えるほどだ。
    めずらしい事じゃない。

    「誰の金で買うと思ってんでしょうねあいつは!」

    あたしは財布を取り出し全額を机の上に並べた。
    100円玉が2枚
    10円玉が6枚
    1円玉が4枚
    合計 264円。

    「これで何買ってけってゆうんだ。」

    お金を財布に戻そうとした時。
    涼が前からニコニコと歩いてきた。

    「どしたの結衣ちん。てか千秋と圭介帰ったら暇だーよー。」

    そう言ってあたしの前の席に腰を下ろす。

    「まあ 結衣がいるから俺は退屈しないけどね〜。」

    「とか言ってあんたほとんど教室にいないじゃん。てか 放課後圭介ん家行くからね。あー…あとお金貸してほしいなー…。」

    あたしは手を顔の前で申し訳なさそうに合わせる。
    けど どうせ涼も大した額ではないだろう。
    そこまで期待はしなかった。

    「…。いいけど、俺もそんな持ってないよ。」

    涼はポケットから財布を取り出した。
    黒と白のストライプ。
    いかにも 涼ッて感じだ。

    「だろうと思ったよ。あたしと同レベルでしょうね。」

    苦笑いしながら涼の財布をちらっとのぞく。

    ………。

    もう1度目をしっかりと見開く。
    諭吉が1人2人3人…。

    「やっぱりなあ…俺今日3万しか持ってねえ。」

    開いた口がふさがらないとはまさにこのことだ。
    机の上に出ていた264円があまりに恥ずかしくなり急いで財布に戻した。

    「涼ん家って金持ち…?つか…え?3万…しか?」

    一年一緒にいたけど涼はいつも財布忘れたとか今日俺金使いたくないとか言って財布の中身を見る事はなかった。
    たしかに噂で涼の親は政治家と聞いたことがあったが相手にしていなかった。

    「金持ちー?わかんねー。てか俺らも今日さぼろうぜ。英語やだよー。」

    涼は話しをそらすように立ちあがった。
    自分の事はあまり話さないのだ。

    「だーめ。涼ただでさえ出席日数やばいのに。」

    そう言って涼に自分の席に戻るように指示する。
    けど涼は動かなかった。

    「いーの。ほら行くよー。あ、健ー俺と結衣は愛を探す旅に出かけましたって言っといて。」


    近くにいた健くんにそう言うとあたしの鞄と自分の鞄を持って涼は教室をでていってしまった。

    「愛を探す旅ねえ…俺も彼女ほしいよー!」

    もがいてる健くんを横目にあたしは涼をおっかけた。

    「涼!!待って!も―…まじで帰んの!?」

    精一杯の声を出したが 涼は振り向かなかった。

    ガクッ。
    一瞬ひざが落ちて体がふわりと浮いた。
    しかしそれはほんとに一瞬だった。

    「…へ?」

    その場で立ち止まって足を確認したがなにもない。
    けど、少しまだ頭がふわふわする。

    「風邪…?」

    そう思い込みあたしはまた涼をおっかけ始めた。


    このときに気付いていたら。
    そんなの今頃思ったって遅かった。
  • 8 遊。 id:7328sEo0

    2011-05-11(水) 23:45:34 [削除依頼]


    あうあうあ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
  • 9 遊。 id:DqmNraI0

    2011-05-12(木) 23:46:12 [削除依頼]

    ワワ(゜-゜)
  • 10 遊。 id:ZYQ9w2V0

    2011-05-14(土) 18:18:44 [削除依頼]

    「ハアハア…ハア…。」

    全速力で走ったあたしは息が切れて
    肩で息をするのが精いっぱいだった。

    「まじ…涼…速すぎだから…。」

    目の前の涼は息ひとつ乱れずさわやかな顔をしていた。
    学校から圭介の家までは結構の距離がある。
    20分はかかる距離だ。
    学校を出たのは40分すぎ。
    今現在圭介の家の前でケータイを見ると
    52分だった。

    「は!?10分で走ってきたの!?」

    そう言ってるあたしを横目に、涼はすでに圭介の家のドアを開けていた。

    「おっじゃましま〜す。」

    慣れたように入っていく涼。
    まあ実際慣れてるのだが。

    「ちょ、涼待ってって。」

    あわててあたしもドアを開ける。

    「圭介ー、涼くんが来てあげましたよー。」

    そう言って涼は階段を上っていった。
    玄関で靴を脱いでいると圭介のお母さんが奥から出てきた。

    「あ、おじゃまします。」

    「あら結衣ちゃん。どーぞどーぞ。」

    圭介のお母さんは優しい半面圭介にはかなり厳しい。
    圭介と喧嘩中お母さんの名前を出すとすぐ静かになるのだ。
    涼につづいて階段を上って行くと
    3人の声が聞こえた。
  • 11 遊。 id:Rzf1FOU1

    2011-05-22(日) 14:03:03 [削除依頼]

    「ちょ、君ら声でかすぎだから。玄関まで聞こえてきたんだけど。」

    ぶつぶつと文句を言いながらドアを開ける。
    机の上には食い散らかしたお菓子のごみが散乱していた。

    「おっ、待ってたよー結衣。ま、あんたの分のお菓子全部こいつが食っちゃったけど。」

    そう言って千秋は圭介を指差す。
    圭介は顔色一つ変えずケータイをいじっていた。
    千秋の横にドカッと腰を下ろすと圭介を睨みつけた。

    「てか、お前らもさぼってきたのかよ。」

    ずっといじっていたケータイを話すと、圭介はあたしの方に向き直った。
    それにしてもいつ来ても圭介の部屋は汚い。
    片付けようとか思わないんだろうかこの男は。

    「涼が行っちゃうんだもん。」

    言われてる本人の涼はもうベットの上でいびきもかかずすやすやと寝ていた。
    まだこの部屋にきて5分もたってないっていうのに。

    「あいつ大丈夫なのかよ。ただでさえ単位やべえのに。つかどんだけ寝んだあいつ。」

    圭介はベットで横になっている涼に飛びかかった。

    「いッッ…。人がせっかく気持ちよく眠ってるときに…。」

    「いつまでも寝てるてめえがわりいーんだろが。」

    子供みたいに2人はベットの上でプロレスごっこを始めた。
    もう高校生だというのに…。
    なぜむさい男2人がベットの上で…。

    「あー、もううっさい。やめやめ、圭介もいい加減に…。」

    立ちあがろうとした時、ふと、まためまいが襲った。

    「ッッ。」

    頭をおさえて静かにしゃがむ。
    そんなあたしをおかまいなしに2人はプロレスごっこを続けていた。
    千秋が心配そうにあたしの顔を覗き込む。

    「…どした?気分悪い?」

    そういって机に置いてあったお茶をあたしに手渡してくれた。
    一口飲むと少し楽になった。

    「なんか…風邪?かなあ。最近体調悪い。疲れてんのかな。」

    首をかしげながらもう一口お茶を飲む。
    最近どうも体の調子がおかしい。
    特に気にもしてなかったけど。

    「ふーん。一応病院行ってきなよ?まあ 大した病気じゃないだろうけど。」

    千秋はそう言うとケータイをいじり始めた。

    「へいへい。」

    めんどくさいそうに返事をして もう一度ベットを見ると2人とも疲れきってぐったりしていた。
    まだ少し頭が痛いあたしは時計をみた。
    まだ4時半。
    いつもなら学校にいるころだ。

    「あたしー、帰るわ。病院も寄って行きたいし。」

    かばんを手に取り立ちあがる。

    「おー。気つけてね。つか あんたケータイ。」

    千秋が落ちていたあたしのケータイを拾いながら言った。

    「え、もう帰んのか?つか お前体わりいんか?」

    さっきまでぐったりしていた圭介が急にシャキンとなってベットから降りた。

    「ん、ちょっと疲れてるだけやと思うけど。一応念のため。」

    「じゃ、俺送ってく。」

    そう言って立ちあがったのは涼だった。
    涼もさっきまであんなにぐったりしてたのに。
    涼が自分の鞄を持とうとしたとき

    「いいよ。俺送ってく。」

    めったにそんな事いわない圭介が突然放った言葉に3人は唖然とした。

    「ほら、行くぞ。」

    圭介はそそくさと部屋を出て行ってしまった。
    突然の出来事に静まり返る部屋。

    「じ、じゃあ…あたし帰るね。ばいばい。」

    そいうってあたしも部屋をでる。
    圭介はもう玄関で靴を履いていた。
  • 12 遊。 id:aAgI4y90

    2011-05-23(月) 16:57:56 [削除依頼]

    帰り道。
    圭介はほとんどしゃべらなかった。
    ただ黙ってあたしのペースに歩幅を合わせて道路側を歩いてくれた。
    圭介がこんなのって珍しい。
    明日は台風でも来るのか…。

    「結衣。」

    突然呼ばれた自分の名前に肩がびくっと反応した。

    「…。例えばの話だけどな。もし、涼に告られたらどうする?」

    「へ?」

    唐突すぎるだろ、とつっこみたくなるのを抑えながらの頭の中は混乱していた。

    「ばーか。例えばだっつの。」

    圭介が転がっている石ころをあたしに向けて蹴ってきた。
    あたしはその石ころを圭介に蹴りかえした。

    「涼はいい子だし、優しいし、カッコいいし、お金持ちだし、…まあそれは関係ないとしても、いい子なのは確かだよねー…。だけど恋愛対象には見れないかもなあ。」

    あたしは歩くスピードをまたい一段階落とした。
    それに合わせるように圭介も歩幅を小さくする。

    「けっ、うぬぼれんなばーか。」

    「はあ!?あんたが聞いてきたんでしょ。つかさっきから人の事ばかばか言いすぎ。お前のがよっぽどばかですけど。」

    あたしはいーっと白い歯を見せた。

    「俺 お前よりはバカじゃない自信あるなあ。うん。」

    腕を組みだがら言う圭介。
    やっといつもの圭介に戻った感じがした。

    「じゃあ…もし。俺が告ったら?」

    圭介が足を止めた。
    ゆっくりあたしの方を向き直る。

    「…何言ってんの?」

    そうしている間にも圭介はあたしの方に顔を近づけてきた。
    あたしはじりじりと後ずさるがそれと比例するように圭介もあたしに歩み寄る。

    「なあ、答えろよ。」

    こらえきれなくなったあたしは持っていた鞄で思いっきり圭介の顔面を叩きつけた。
    ばんっという音とともに圭介が地面に倒れる。

    「っっ。てめえ…んにすんだよ…。」

    痛そうに鼻を押さえる圭介。

    「け、圭介が悪いんでしょーが!!じ、じゃ…あたしこっからもう一人で行けるから。」

    そう言い放つと踵をかえし、圭介が逃げるように走って病院へと向かった。

    「おい!結衣!」

    後ろからする声は気にもせず、とにかく走った。
    顔が暑いのがわかる。


    「不覚…。」

    頬を触ると熱が伝わった。
    何度忘れようとしても圭介のあの時の顔が頭から離れなかった。
  • 13 遊。 id:aAgI4y90

    2011-05-23(月) 17:01:11 [削除依頼]

    訂正〓

    抑えながらの頭の中は→抑えながらも頭の中は

    圭介が逃げるように→圭介から逃げるように

    顔が暑い→顔が熱い


    失礼しましたm(._.)m
  • 14 遊。 id:8ZkkcYe1

    2011-07-15(金) 21:53:42 [削除依頼]


    病院についたときに肩で息をしていた。
    ゆっくり深呼吸をしながら自動ドアに近づくと冷たい空気が体をすーっと冷ましていった。

    旭丘病院と記された診察券を財布から取りだしながらあたしはまだ息が上がっていた。

    「あの、今日予約してないんですけど大丈夫ですか?」

    ずーっとパソコンをいじっていた看護婦さんがあたしの声でぱっと顔をあげた。

    「あ、大丈夫ですよ。今日患者さん少ないんで。待合室でおかけになってお待ちください。」

    そういって看護婦さんは待合室の長椅子を指差した。
    はあっと安心してため息をつきながら椅子に腰かける。
    周りをみわたすとほんとに今日は人が少ない。
    いつもはいっぱいになる待ちあい室も今は3人しかいない。
    ふと時計を見上げると針は5時15分を指していた。

    「一応家にだけ連絡しとくかなあ。」

    そういってケータイをひらくと新着メールが1件。
    (圭介…?)
    受信BOXを開くと千秋からだった。
    少しがっかりしている自分に驚く。
    きっと予想とちがったからがっかりしただけだ。
    自分にそう言い聞かせながらメールを開いた。

    『おーい、生きてるかあ?家に連絡はいれとけよー。あと結果出たら連絡しなさい。てゆかあんた圭介に何したの!今帰って来たんだけどかなり機嫌悪くてめんどくさいんだけど。責任とれぼけ。』

    ほんとに友達なのかと疑う文だがこれが千秋だ。
    それより

    「やっぱ圭介怒ってんじゃん。」

    焦りながら圭介の電話帳を探したが途中で手を止めた。

    「ここ病院じゃんか。」

    圭介には後で連絡を入れよう。
    そう思いお母さんにだけメールを入れるとあたしはケータイをポケットに突っ込んだ。
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