偽善の歌21コメント

1 詩歌 id:PyTnSQC0

2011-05-07(土) 11:27:16 [削除依頼]
今日もどこかで偽善の歌が聞こえる。
裏切りの断末魔―
それは真実のない世界の象徴。

あなたは偽善者ですか?―
  • 2 詩歌 id:PyTnSQC0

    2011-05-07(土) 11:36:38 [削除依頼]
    バシャッ!

    教室に水の滴る音が響く。
    「これで綺麗になったね〜♪」
    「そうそう、あんたはいつも汚らしいからね」

    高笑いして罵るものもいれば、関わりたくなくて見て見ぬふりをする者も―
    みんな偽善者だ。

    「ごっ、ごめんなさい・・・許して・・」
    「はぁ?お前がヒトの彼氏とるからだろ?ブスのくせに!」

    「かわいそう・・」
    そう言うのなら何故助けに行かないんだ?
    次のターゲットは自分に向くから?
    だから私は心無い偽善が嫌い―

    私は更科 瑠伽、高2。
    いわばクラスの傍観者。
    誰とも関わらないことがモットー。
    だから友達というものもいないし、同情もしない。
  • 3 詩歌 id:PyTnSQC0

    2011-05-07(土) 12:34:47 [削除依頼]
    「お前なんか・・・とことんいじめ抜いてやる!」
    「ごめんなさい・・」

    今いじめられているのは琴崎 麻里佳。
    そして加害者が神山 文乃。
    琴崎さんが神山さんの彼氏に気に入られたとかでいじめに発展したらしい。
    この2人も昔は仲良かった―

    ね、人ってすぐに手のひら裏返すでしょ?
    だから信用なんてしちゃいけない。

    「ねぇ、更科さん!何で助けないの?」
    「は?」
    「だってクラスメイトでしょ??」

    今はなしてきている正義感ダダ漏れの奴は、梶山 琴葉。
    最近転校してきて何かと話しかけてくる。

    「別にいいじゃん。私はどうでもいい」
    「訳わかんない・・・あたし1人で行くし!」

    あーあ、また始まるよ。
    地獄の連鎖が。
  • 4 詩歌 id:PyTnSQC0

    2011-05-07(土) 20:06:29 [削除依頼]
    「早く土下座しなさいよ!」
    「うっうっ」
    「早くしないとこの水飲ませてあげることになるわよ」
    文乃が指さしたのは汚らしいバケツに入った水。
    いつのまにかトイレから汲んできたらしい。

    ツカツカツカ・・・
    バシャッ!!!
    バケツを抱え持った琴葉が文乃たちに向かって水をかけた。

    「ちょっ!?何すんだよこのク、ズ!!転校生が調子のんじゃねぇよ」
    「はぁ!?あんたらに言われる筋合いないし!琴崎さんいこ!!」
    手をひいて教室を出ていく。

    「あいつ・・・」

    馬鹿なことしたもんだよ、転校生さん。
    これから始まるのはあの子のレクイエム。
    あたしはあくまで傍観者―
    絶対関わりたくない話。
  • 5 詩歌 id:4xBfGUW/

    2011-05-08(日) 00:02:21 [削除依頼]
    第1楽章 −甘い蜜には裏切りを−

    「梶山さん、あ・・・ありがとう、助けてくれて」
    「だってクラスメイトっしょ?」

    まだ手を引っ張ったまま屋上への階段を駆けあがっていた。
    麻里佳の手はまだ小刻みに震えている。

    「ここなら大丈夫でしょ〜」
    そう言って屋上の重たい扉を開く。

    風が心地よく吹いている。
    ここからは町全体が見渡せる。遠くの海まで―
    本当に清々しい。

    「梶山さん・・・」
    「琴葉でいいよ!あたし疲れてるときとかよくここに来るんだ〜
    全部風が取り払ってくれそうな気がして・・・」
    言った自分が恥ずかしくなり、少し頭を掻いた。

    「うんあたしのコト麻里佳でいいよ。でもあたしのせいで次のターゲットになるかもしれないのに・・・」
    「気にしないで!きっと二人なら乗り越えれるって、
    そうだ、あたし麻里佳の親友になる!!」

    そう誓い合った風の中−
    強く冷たく2人を包み込む。
    裏切りを予感させる風の音とともに・・・
  • 6 詩歌 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 14:15:47 [削除依頼]
    翌日―

    「あ〜来やがったよ〜」 
    琴葉が教室に入るなり嘲笑う声が聞こえた。
    なによ・・・

    そうするや否や文乃が近づいてきた。
    「ねぇ転校生さん、いいものあげる」
    バサッ
    異様な臭いを放つ水と生ごみが降りかかる。

    「ごめーん、汚れちゃったネ〜」
    わざとらしく文乃が笑うと、クラス中から罵声を浴びせられる。

    『梶山きたね〜』
    『近寄らないで欲しいわ』

    それを心配そうに見る麻里佳−

    次のターゲットは完全に琴葉へと移った。
  • 7 詩歌 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 14:23:36 [削除依頼]
    「ごめんね」

    水泳部の使うシャワー室で臭いを落としていた琴葉に麻里佳が後ろめたそうに呟く。

    「いいよ、気にしないで」
    そんなことを言いながらも内心辛かった。
    「あたしは強いからっ」

    そんなきれいごとを言っても現状は変わらないのに−
  • 8 東華 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 14:31:32 [削除依頼]
    イイと思うョww
    たまにはこういうのもないとね〜
    気にせず更新しちゃえ(^^)
  • 9 ももも id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 18:30:11 [削除依頼]
    がんばー
  • 10 ももも id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 18:31:20 [削除依頼]
    東華s
    どうも(^^)/
    気にせず?頑張りますw

    もももs
    ありがとー!!

    いじめは日々エスカレートするばかり。
    もう学校へ行きたくないと思うほど−

    でも負けられない。
    負けたらまた麻里佳がターゲットになってしまう。


    文乃たちは琴葉をトイレに連れ出した。
    「ねぇ喉乾いてるんじゃない?コレ飲みなよ」

    押し付けられたのはトイレの水・・・
    「い、いや!」
    「ほーら、早く〜」

    無理矢理口に注ぎ込まれる。
    助けて・・・・

    「あーあ今日も楽しかった!この案考えてるのも全部麻里佳なんだけどねっ」

    「え・・・」
    今なんて―?

    「言ってたわよ〜、あんたのお陰で助かったって。
    あんたに味方なんかいないのよ!」

    嘘でしょ・・?
    なんで裏切ったの?
  • 11 詩歌 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 18:32:15 [削除依頼]
    あ〜!名前変えようと思ったらもももsの書いちゃった・・・
    ごめん(p_-)
  • 12 詩歌 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 18:39:48 [削除依頼]
    家へ帰っても裏切りに心が裂かれるばかりだった。

    「偽善者・・・」

    ピリリ♪
    メール受信の画面。

    差出人不明のメール
    どうやって送ってきたのだろう・・・

    件名は『偽善の歌』

    裏切られた哀れなあなた
    偽善者には処罰を−
    あなたに救いの手を差し伸べましょう

    あとは何が起ころうともあなたの責任です。


    ・・・?
    この内容は−
    私のコトを知っている人なのか?
  • 13 詩歌 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 21:06:57 [削除依頼]
    しかし、不思議なことに不気味だと感じるよりも希望が湧いてきた。

    「偽善者には処罰を・・・・」

    メールの下の方に添付されていたURLを押した。
    運命に身を任せ―

    急に真っ暗なページに飛んだ。
    現れたのは『同意しますか?』という白い文字だけ

    迷わず同意した。

    あたしは麻里佳に復讐してやるんだ。
  • 14 詩歌 id:ahKRx1h0

    2011-05-12(木) 21:16:32 [削除依頼]
    目覚めは恐ろしいほどスッキリしていた。
    いじめられているというのも忘れるほど・・・

    それよりも何が起こるのか楽しみで仕方なかった。
    麻里佳はどうなるんだろう―

    しかし学校に行くと麻里佳は健在だった。

    あのメールは子供だましだったのか・・・

    そう思うと、絶望感に突き落とされた。
    また地獄の日々が始まる―

    誰もいない体育館に麻里佳が呼び出された。

    「こ〜とはちゃん、ごめんね〜
    でもあたし一度もあんたの親友になるなんか言ってないから!
    ホント馬鹿だよね?」

    そうあたしを嘲笑して蹴り倒した。

    「この偽善者!!」
    「そうだけどなにか??」

    そう言った瞬間―
  • 15 詩歌 id:qTyya./1

    2011-05-13(金) 13:21:48 [削除依頼]
    バーン!!

    鈍い音と共に、麻里佳の上にバスケットゴールが落ちてきたのだ。
    多分頭に直撃したから即死だろう。

    「うそ・・・」
    状況が理解できず、ただただ立ち尽くしていた。
    辺りを血の海がつつみ始めていた。

    ピリリ♪〜
    こんな時にメールなんて・・・

    件名『任務遂行』
     偽善者は消えました。
    あとはあなたの責任です。

    また差出人不明のメールだった。
    本当になるとは思ってもみなかった。


    もよおす吐き気につられ、気が遠くなっていった。
  • 16 詩歌 id:Oj/AhrX.

    2011-05-14(土) 08:58:29 [削除依頼]
    気がつくと保健室にいて、先生たちが取り囲んでいた。

    麻里佳は・・・事故死というコトだった。
    もともとバスケットゴールのねじが緩んでいたらしい。
    しかし、あのメールは?

     
    やり切れない気持ちで教室に戻ると飛び交ってきたのはこの言葉。

    「人殺、し!何堂々と入ってきてんだよ!」

    「ちが・・あたしは・・・」

    「何が助けてやるだよ、お前こそ偽善者だろ!!」

    ピリリ♪〜
    件名『責任はあなたにあります』
      偽善者は処罰されます

    「え?どういうこと・・・」
    メールを見つめながら悪寒に襲われた。

    「とぼけんじゃねぇ」

    文乃が体を思いっきり押した。

    琴葉は・・・
    そのまま後ろへ仰け反り、足をすべらした。

    真後ろにはおおっぴらに開いた窓。
    勢いよく身を投げ出した。

    「そんな・・・・・」

    目の前の灯が消えた。
  • 17 詩歌 id:Oj/AhrX.

    2011-05-14(土) 09:08:00 [削除依頼]
    第2楽章 〜自滅へのプレッシャー〜

    梶山さんが教室から落ちたことにざわつくクラス。

    私は見向きもしないけどね。
    結果を知っているから―

    しかし私以外にも1人こんな時に机に向かってシャーペンを走らせている者がいる。

    野崎 里香

    名門大学を目指しているいわゆるガリ勉ちゃん。
    今度の物語の主人公はこの娘。
  • 18 詩歌 id:Oj/AhrX.

    2011-05-14(土) 20:36:54 [削除依頼]
    なんでうちのクラスはこんな馬鹿だらけなのだろう・・・

    私なんて―

    『里香!ちょっと来なさい!』

    お母さん、何で怒ってるの?

    『なに・・・?』
    『何じゃないでしょ!この成績は・・・』

    お母さんが手にしていたの先週あった模試の成績表。

    『T大がB判定なんて・・あんたは何を勉強してるの!?』
    『ごめんなさい・・・』

    もう嫌だ・・・
    こんな世界に縛られたくない。
    いいよね、皆は気楽でさー。

    まあこんなネガティブだから上手くいかないのかもしれないけれど・・・
  • 19 詩歌 id:Gx4Lq34.

    2011-05-15(日) 12:26:22 [削除依頼]
    私には何があろうと無関係。

    私には勉強しかない。

    担任が青ざめた顔で教室に入ってくる。

    「え〜、皆さんもご存じでしょうが、梶山さんが突然の自、殺、琴崎さんが不運にも事故で命を落としました」

    梶山さんは生徒たちの口裏合わせで、『他、殺』ではなく『自、殺』になっていた。
    別に茶々入れるつもりはないけれど・・・

    「本当にショックな出来事ですし、傷ついた方もたくさんおられるでしょう。
    しかし、今は大切な時期です。
    2人の冥福を祈りつつ、今後益々増進していきましょう。
    早速ですが・・・先日あったテストを返却します。雨宮さん・・・」

    1人ずつ名前が呼ばれていく。

    「更科さん、あなた今回トップよ!」
    「ありがとうございます」

    え・・・私がトップじゃないの・・・?
    そんな・・・あんなに勉強したのに!!

    返ってきた点数は78点。これでトップには程遠い。
    どうしよう・・・

    「野崎さん、あとで職員室来てくれる?」

    何となくなにで呼ばれたか分かった。
  • 20 詩歌 id:Gx4Lq34.

    2011-05-15(日) 17:35:29 [削除依頼]
    「ちょっとこれじゃT大は厳しいわね・・・」

    今までの成績表を見ている担任の口から出たのは予想通りの言葉だった。

    「・・・」
    「W大とかの私学ならどうかしら?」
    「はぁ・・・」
    「まあご家族とよく相談してね」

    暗い面持で職員室を後にした。

    家に帰りたくない―

    ドンッ!

    「った・・・」
    「ごめんなさい!」

    慌てて相手をみると更科さんだった。

    「何落ち込んでるの?」

    「うん、志望校変えろって・・・これじゃまたお母さんに落ちこぼれって言われるよー。自分こそ落ちこぼれのくせに・・・」

    「そう・・・」

    更科さんの目つきが一瞬冷たくなったように感じた。
    そのまま何も言わず行ってしまったけれど・・・

    私も更科さんみたいに生まれれば良かった―
  • 21 詩歌 id:DgtK0Qk/

    2011-05-16(月) 13:02:13 [削除依頼]
    毎日が憂鬱な日々だった。

    生きていることさえ苦に感じる。

    「ただいま・・・」

    「あ〜お帰り里香。テストはどうだったの?」

    ギクッ

    「ほら早く見せなさい」

    恐る恐るテストをカバンから出す。

    「何この点・・・・」
    「ごめんな・・」
    「あたしはこんな馬鹿な子を育ててきた覚えはないわ!」

    おかあさん・・・いくらなんでも酷すぎる


    「分かった。もういい」

    そう言って自分の部屋に閉じこもった。

    「お母さんの・・・お母さんの偽善者!!」


    ♪〜
    携帯が鳴った。
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