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1   カッチェス [2008/02/25(月) 23:57:48]

動く人形のお話


2 カッチェス [2008/02/26(火) 00:02:43]


町外れのアンティークショップ。

夕暮れという背景には妖しく、奇妙であった。

人々がその店を横目で受け流す中、

春日井 真昼は暑い鼓動と、興味で

その店に入らざるをえなかった。


3 カッチェス [2008/02/26(火) 01:44:23]


――カラカラ

木造で薄緑色の扉を開けると

ベルが甲高いソプラノを奏でて

出迎えてくれた。

どうやら亭主はいないようだ。

木造の狭めの小部屋。

隅には日本のタンスや

北欧のアンティーク家具などで

ずっしりと敷き詰められ、

天井に届くまで物が載せられていたり

引き出しから飛び出すほど人形やマグカップが

埋もれているものもあった。

その光景は見れば見るほど興味が湧いてしまう。

手身近にあった

ホワイトの本棚を触ろうとした時だった。

「お待ちなさい。」


4 カッチェス [2008/03/01(土) 11:38:54]

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後ろを振り向くと

一世代前くらいの英国製レジの隣に

水玉のリボンをつけた女の子がフッと笑い座っていた。

そしてこう言った。

『そこにあるモノは、

どれもあなたを満足させることなんて

出来ないと思うわ。』

は?

意味が分からなかった。

「・・・いえ、あたしちょっと立ち寄っただけなんで」

そう言ってこの変な人から逃げようとしたが、

――ガシッ!!

さっきまでレジにいた彼女は私の後ろに立ち

あたしの腕をしっかりと掴んでいた。

『こっち、おいで・・・』

冷たい声でそう囁くと

私を一番豪華な中国風の棚の前に連れてきた。


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