2 カッチェス [2008/02/26(火) 00:02:43]
町外れのアンティークショップ。
夕暮れという背景には妖しく、奇妙であった。
人々がその店を横目で受け流す中、
春日井 真昼は暑い鼓動と、興味で
その店に入らざるをえなかった。
3 カッチェス [2008/02/26(火) 01:44:23]
――カラカラ
木造で薄緑色の扉を開けると
ベルが甲高いソプラノを奏でて
出迎えてくれた。
どうやら亭主はいないようだ。
木造の狭めの小部屋。
隅には日本のタンスや
北欧のアンティーク家具などで
ずっしりと敷き詰められ、
天井に届くまで物が載せられていたり
引き出しから飛び出すほど人形やマグカップが
埋もれているものもあった。
その光景は見れば見るほど興味が湧いてしまう。
手身近にあった
ホワイトの本棚を触ろうとした時だった。
「お待ちなさい。」
4 カッチェス [2008/03/01(土) 11:38:54]
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後ろを振り向くと
一世代前くらいの英国製レジの隣に
水玉のリボンをつけた女の子がフッと笑い座っていた。
そしてこう言った。
『そこにあるモノは、
どれもあなたを満足させることなんて
出来ないと思うわ。』
は?
意味が分からなかった。
「・・・いえ、あたしちょっと立ち寄っただけなんで」
そう言ってこの変な人から逃げようとしたが、
――ガシッ!!
さっきまでレジにいた彼女は私の後ろに立ち
あたしの腕をしっかりと掴んでいた。
『こっち、おいで・・・』
冷たい声でそう囁くと
私を一番豪華な中国風の棚の前に連れてきた。