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愛の華
1:我流 1/3 12:2:41
人を愛せない男
人を愛すことの出来ない女
人を愛したい男
人に愛して欲しい女
そんな四人の物語。
992:我流 3/13 22:8:36
《聖児の華》
澪の家はやはり留守で、病院に向かったが面会時間は過ぎていた。
そのまま、病院で朝になるまで待ち、病室に急いだ。
しかし、病室は綺麗に片付けられ、澪の姿はない。
俺は受付まで戻り、澪の行き先を聞こうと思った。
「あっ!アナタは如月さんの!」
受付まで戻る途中、澪を担当していた看護士がいた。
「澪は!澪はどこに!」
「如月さんなら昨日退院なされましたよ。確か…」
俺は澪の行き先を聞くと、礼も言わず病院から飛び出した。
バイクに跨がるとフルフェイスをかぶり道路に出る。
残暑の暑さも気にする余裕すらなく走り出した。
早く澪に会いたいという気持ちが俺を焦らせる。
(待ってろよ…。澪…!)
澪の笑った顔や泣き顔、怒った顔に喜ぶ顔。
それを思い出す度、澪が恋しくなる。
でも、もしそれが澪に出来なくても、俺は澪を愛したい。
澪が俺にそうしてくれたように。
しかし、走っていると急にバイクのスピードが落ち出した。
しまいに煙を吹き出し、俺はやむ負えなく道路脇に止めた。
澪に早く会いたいのに、神様はそれを邪魔するようだった。
いつもの俺なら、ここであきらめるだろう。
これが運命だとか言って。
俺は急いでバイクの様子を見た。
しかし、どこが悪いのかわからない。
俺はバイクを投げ捨て、ヒッチハイクをした。
しかし、誰も止まってくれるはずがない。
俺は見切りをつけると、道路を走り出した。
今から何時間何日何年かかってもいい。
澪に会いたい。
澪に会って、抱きしめてやりたい。
澪が俺に会いたくなくても。
長い直線の道が続いて行く。
俺の足は次第に活力をなくし、走れなくなっていた。
煙草を吸っている分体力はなく、日差しの強さで更に体の重圧をかけた。
でも、俺の気持ちは気持ちだけは生きている。
足が折れて走れなくてなっても、這いずってでも澪に会いに行く。
略43
993:我流 3/13 22:13:48
そして、あるところまで来ると公園という文字が見えてくる。
俺は、そこに喉を潤すため立ち寄ることにした。
蛇口で水を出し、それを飲む。
しかし、陽で温められた水は思っていた以上にまずかった。
ベンチに座ると、膝が痺れ出す。
足も靴擦れをおこし、痛みを伴う。
病院が開くまで寝ていなかったこともあり、体力は限界を超えていた。
空を見上げると、太陽は元気があり余ってるように俺を明るく照らす。
俺は思い直すと痺れた膝を叩き、無理矢理立ち上がった。
もう膝は上がらない。
膝の裏に手をあて、引きずりながら歩く。
澪の存在だけが、俺の励みだった。
公園にはたくさんの子供達が遊んでいる。
皆、笑顔で楽しそう。
笑顔というのは、不思議なもので人に移る。
俺も幸せそうな子供達の笑顔を見て、自然に笑顔になっていた。
「よしっ…!」
俺は笑顔という心の栄養をもらい、歩き続けた。
公園を抜け、どこにいるかわからない澪を捜す。
きっと、会える。
それだけを信じて。
994:モヤシ(・∀・` 3/13 22:15:450737
今だ!!995ゲット!
995:我流 3/13 22:24:28
《澪と聖児の華》
私は夕日に染まる道を歩いていた。
左足は痛んだが、それ以上に今は聖児に会いたかった。
会って謝りたい。
あの日、聖児にひどいことを言った。
せっかく、私を気遣って来てくれていたのに私は。
そう思うだけで、私は私を叱らずにはいられなかった。
家に帰れば、聖児はいるのかもしれない。
それでも、私は聖児が私を捜してくれている気がした。
聖児の携帯電話に電話しても繋がらず、聖児の声すら聞けないでいた。
民道を抜けると、小さな車道に出る。
周りを見渡すと、そこには見覚えがあった。
ここを上れば、聖児に会える。
なぜかそう思ってしまう。
だから、進路を変え、道路を上って行く。
アスファルトに左足を引きずりながら。
すると、立派な木々に囲まれた公園が見えてくる。
出入り口を見ると、そこは伸治と来た公園だった。
私はしばらく公園を見渡し、歩を進める。
このまま、歩いていけば。
あの伸治の愛した場所に出る。
私はそう思い、あの場所へと続く道を歩いた。
人気がなくなり、見覚えのある場所に出る。
私はもしかしたらと思い、歩く足を早めた。
徐々にあの二輪の花が咲いていた場所に出る。
私は、あの花達がまだ二つ仲良く並んでいるものだと確信していた。
そして、小さな木々が囲う間からその場所を覗いた。
しかし、そこにあるべき姿が見当たらない。
あの小さな花達の跡形すらなくなっていた。
「嘘…。」
私は我も忘れ、木々の間を抜け、花達が咲き誇っていた場所に駆け寄った。
そして、そのまま座り込み花を捜した。
伸治の愛した華を。
地面に生える雑草を掻きわけて。
しかし、花達を見つけることは出来なかった。
伸治の言っていた言葉が、頭の中で谺する。
伸治の笑う顔や寝顔。
花を見た伸治の言葉。
そんなことはまるでなかったかのように、花達は姿を消していた。
略56
996:我流 3/13 22:32:44
俺は身を屈め、木々の隙間から覗いて見る。
すると、そこには一人の女性が座り込んでいた。
長い髪を地面に向け、両手で顔を覆っている。
俺は俺が気づかないうちに、木々を掻きわけてその女性に近づき抱きしめていた。
「澪?!どうした?!何があった?!」
「…聖児…?」
澪は眉間にシワを寄せ、涙を流していた。
俺は再び抱きしめ、澪の顔を胸にあててやる。
すると、澪は俺の服を握りしめ、再び泣き始めてしまった。
「ここにはね…!花が咲いてたの…!小さな花が二つ!伸治が…大好きだった…!だけど…なくなっちゃった…!!」
俺はその花を見たことがなかったから、形や色なんてわからない。
でも、こんなに澪が泣いているのを見ると澪にとって、また澪の彼にとっても大切なものだったことはわかった。
でも、俺は正直嫉妬している。
澪の彼とその二輪の花に。
そう簡単には、澪の彼だった人に勝てるわけないことぐらいわかっている。
だけど、その彼に負けないぐらい俺は澪を愛している。
だから、彼を超えられないもどかしさが俺の中にはあった。
「伸治が死んで…!左足を失った…!それは!私が生き残った罰だと思って生きて来たよ?!だけど!あの花達まで失った!神様は酷いよ!!私から全て奪って!もう嫌だよ!!こんな世界なら生きたくない!辛いだけだもん!!」
「澪!!」
俺は澪の両肩を握り、胸から引き離した。
澪の瞳からは涙が溢れ、頬を伝い落ちて行く。
その涙が、澪の辛さを表わしているようだった。
「左足や花達を失った辛さは俺にはわからないかもしれない!だけど!澪が生き残ったのは罰じゃない!神様や亡くなった彼が君に死んでほしくなかったんだ!!特に彼は澪に!自分の分まで幸せになってほしかったんだと思うんだ…。殺されてなお…澪を思ってたんだよ…!」
「伸治……!」
略71
997:我流 3/13 22:37:00
《あとがき》
花は種を植えて、芽が出て少しずつ成長しながら花を開く。
もう、これだけです。
言いたいことは。
人の感情と花は同じようなモノです。
人は生まれながらにして、喜怒哀楽という種を持っていて、人と関わることで『恋』の種やら『憎悪』の種などが撒かれていきます。
言わば、『人間関係』が『畑』や『花壇』の役割を果たしているわけで。
今回は『愛』がテーマでやってきました。
『愛』それは『恋』の最上級だと僕は勝手ながら思っています。
皆、『恋』してますか?
彼氏、彼女を愛してますか?
でも、簡単に『愛』してるなんて言葉言ってはダメですよ?
『恋』に『恋』してませんか?
相手の全てをわかった上で、それでも好きだと思えるようになったらそれは『愛』です。
今回、澪の台詞に『人は欠点を補って生きてくもの』っていうのがありました。
僕の中で、恋人同士だけでなく友達関係もそうであってほしいという気持ちで台詞にしました。
人間、パーフェクトに出来る人などいません。
どんな人でも、失敗したりしたら落ち込んだり泣いたりしますよね?
そこで、慰めてくれたり手伝ってくれたれる友達や両親、恋人などがいたらどれだけ助かることか。
『人』と言う字は、倒れそうになっているヒトをヒトが支えているから『人』なんです。
元々、『人』のあるべき姿は『支え合い』だったり『思い合う』ことだと思います。
よく考えて見てください。
近くにいる両親や友達、彼氏、彼女を大切にしてますか?
両親は、陰でいろんなサポートをしてくれてるのに気付いていますか?
友達はときに励まし、ときに鼓舞してくれますよね?
彼氏、彼女はもう側にいるだけ、声が聞けるだけでアナタの支えになっているのです。
『愛の華』は愛の中に『人間関係』が深く関わっています。
略28
998:我流 3/13 22:43:23
《お世話になったお花達》
【セバ子様】
●『愛の華』を立ててすぐカキコして下さいました!
それ以外は一度もカキコして頂いてないけどw
読んで頂いたと勝手に思い込んで起きますw!
【李音様】
●李音は今回、俺の恋愛小説で初めて読んで頂けるとのことでした!
量が量だし、飽きてしまわれたなら僕の力量が足りないわけで。。
『LETTERS』同様に楽しんで頂けたなら嬉しいけどな。。
【菜枝様】
●セバ子様同様に、一度だけカキコしてもらいました!
でも、書いてるほうからすればこの一度が大きい!
かなりやる気が出ましたよ♪
ありがとうございました♪
【春夏様】
●春ちゃまとは、『魔女は微笑む』・『LETTERS』・『愛の華』3作品付き合ってもらいましたが、春ちゃまの感想にはこちらは脱帽ですw
「あぁ!確かにな!」っていつも書いた後に気づかさせてもらってましたw
今は忙しいようで、無理のない程度に頑張り、体調を崩さないようにしてね?
【藍様】
●藍とも寄り添って歩いて来た感があります(泣)。
この時期は受験シーズンで、忙しい中読みに来てくれていました。
しかも、いつも大量に更新したときに来てましたよねw?
藍ももう高校生…。
大きくなったなぁ(泣)!
【まぃ様】
●まぃ、毎回毎回感想書いてくれてました。
しかも、まぃも春と同じぐらいから読んでくれてたよね…?
+(PД`q)+<ぐももっ!!
でも、前よりは涙を飛ばさないように頑張ったねw
まぃが僕の小説に飽きず、ついて来てくれたことに感謝しています!
ありがとう!
【那智様】
●ナッチももうかなり前から僕のへたれ小説を読んでくれてました。
しかも!今回は『愛の華』のイラストを描いて頂いたりして、しかもやたらと上手で感動しましたわ♪
那智も藍と同じく忙しい中、へたれ小説を読み、絵を描き大変だったでしょう?
本当にありがとうございました!
略61
999:我流 3/13 22:47:25
【鶴様】
●なんというか…『澪大好きNo.1』でした。
衣緒の章でも昶の章でも、澪は?って言ってましたw(ウソ
何で澪が好きなのか聞いても秘密って教えてくれません。。
あっ!鶴ちゃもね!イラスト描いてもらいましたよ!もちろん!澪のをww!
鶴ちゃの心の中で澪が生き続けてくれると嬉しいな♪
【すずね様】
●すずねちゃま!!いつの間にか仲良くなり、いつの間にか一緒に小説書いてました!
友達になるのに、時間は必要ないなw
すずねちゃまにもイラストを描いてもらいましたね〜!しかも、主人公全員!
小説読んでイラスト描いて。
ナッチと同様、無理難題をやって頂いてました。。
すずねちゃまと十代板で話したりしましたが、居心地よかったです♪
【まなみ様】
●まなみの感想は春ちゃま並にすごい。
文章抜粋からの褒め言葉に、僕は嬉し恥ずかしでしたw
でも!まなみも毎回感想くれてね?!自分も小説書いてて忙しかっただろうにね。。
とにかく、ありがとうございました!
【夏穂様】
●夏穂様も一度だけでしたが、カキコして頂いきましたw
やっぱり、読んでもらえる喜びや読んでもらえているという確信は執筆している方としては嬉しいものでw
ありがとうございました!
【とんぼ様】
●とんちゃんとんちゃん♪
とんちゃんに褒められたわw
書き方変えたねってw
正直、驚いた!
下手になったのかなっと焦ったりしたわ!
でも、とんちゃんの言葉でかなり自信がついたよ♪
少しは上手くなったんだってw
【カイ様】
●「拙者…名前はカイと申します…。わ〜たしカイよ!憑き物筋の作者です。略…でも拙者…実はカイじゃなくてトゥンって名前なんです…。偽名のセンスなさすぎ斬り!」
ってギター○しているカイの夢を見ました(嘘
だから…アナタはトゥンなのですね…(意味不
というのはどうでもいいとして。
略48
1000:我流 3/13 22:49:20
《Special Thanks》
スレにカキコをしてくれていなくても、感謝したい人がいたりして。
【楝華様】
●楝華も受験で忙しかったでしょう?
楝華とは『恋化草』から一緒にやってきたから(ナニヲ?)なんとなく感謝w
【M.O様】
モッコ…じゃなくてM.Oは、あんまり小説を読んでない段階でイラストを描いてもらいました。
お前すごいな!
リアル過ぎるわ!
でも、暴走するのはやめれw
1001:1001 3/13 22:49:20
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